第4話
離婚を決意し弁護士相談へ!

別居開始10日後。

 

 

従姉の紹介で、離婚カウンセラーのミライさんと話した。
どういう観点から考えれば良いのかアドバイスを受けた。

 

 

ミライさんは、お金、子ども、心の声、の3つを考える様に言っていた。
私は、何度も何度も考えてみた。

 

 

その上で、私が出した結論は離婚だった。

 

 

これだけ考えたのだ。
離婚しても、後悔はない。

 

 

次は、具体的に離婚を進めよう。
そのために弁護士相談に行こう。

 

 

弁護士事務所のドアを開けると、
スマートな風貌の弁護士が出迎えてくれた。

 

弁護士_男性1

 

 

≪弁護士との相談内容≫

 

ご訪問ありがとうございます。
離婚を望まれているということですが、詳しくお聞かせ願えますか??


 

 

 

 

 

夫とは、(…省略…)という事で別居中です。
何度も将来について考えた結果、夫との離婚を完全に決意しました。

 

こうなったら早く夫と離婚したいです。
ただし、夫は不倫していたので慰謝料も欲しいです。


 

 

旦那さまは、まおさんに日常的に暴力を振るっていたのですね。
離婚を請求すると、認められる可能性はありますね。

 

ただ、不倫の慰謝料難しいと思われます。


 

 

 

 

 

え!?
なぜですか?

 

グーグル検索の履歴に『ラブホテル』と打っていたのですよ。
不倫していたと考えられませんか?


 

 

それだと証拠としてはとても弱いです。
旦那さんに『見ていただけ』と開き直られれば、どうしようもありません。

 

そもそも、不倫で慰謝料を得るには、ラブホテルに出入りする瞬間の写真などが必要です。


 

 

 

 

 

そうなのですか…。
慰謝料もらえると思ったのですが。

 

決定的な証拠が無ければ、不倫は認められないものなのですか?


 

 

相手が自白すれば慰謝料を得られるでしょう。
ただ、不倫を認める人なんてまずいません。

 

そうなると、裁判を想定してした話し合いとなります。

 

裁判で不倫が認めらるためには、決定的な証拠が必要なのです。
ラブホテルに出入りする写真があれば、相手は協議の段階で不倫を認めざるを得ないでしょう。

 

できれば、敢えて泳がせておいて決定的な証拠を得てから問い詰めるべきでした。


 

 

 

 

 

なるほど。
すぐ問い詰めたのは失敗でした…。
慰謝料を得るためには、証拠を揃えるべきでした。

 

ところで、離婚成立は認められそうでしょうか?


 

 

離婚成立はするかどうかは、旦那さま次第ですね。

 

まずは協議や調停で話し合います。
協議や調停の段階で合意できれば、あとは条件を話し合うことになります。。

 

かと言って、『離婚しろ、離婚しろ』と強く迫っても素直に合意しないでしょう。
その場合は、時間をかけて粘り強く交渉していくことになります。


 

 

時間をかければ、状況は変わる可能性はありますか?


 

 

時間をかければ、離婚成立の可能性は高まります。


 

 

え!?
そうなんですか?

 

それはなぜですか?


 

 

時間を置けば、相手は一人の寂しさに慣れてきます。
そのため、離婚への抵抗感が少なくなります。

 

同時に、婚姻費用による金銭的プレッシャーが大きな負担と感じるので、早く離婚したいと思うようになるのです。


 

 

婚姻費用
それは、何ですか?


 

 

婚姻費用とは、(主に)夫が妻に支払う生活費です。

 

夫婦は、例え別居していても、収入の高い側(主に男性)低い側(主に女性)に生活費を払わなければならないのです。
まおさんは専業主婦だったので、旦那さまはまおさんに婚姻費用として生活費を支払わなければならないのです。


 

 

 

 

 

えっ!?
夫から生活費をもらえるのですか!
別居中でも夫は支払う必要があるのですか!

 

けど、支払わない人もいるんじゃないですか?
その場合、無理矢理支払わせる方法ってありますか?


 

 

相手が支払わない場合、会社からの給与の差し押さえを請求することができます。


 

 

なるほど。

 

ちなみに、金額はいくらくらいですか?
相場とかあるのですか?


 

 

婚姻費用は、裁判所が公表している算定表によって決まることが多いです。
お互いの年収子どもの年齢・人数によって決まります。


 

婚姻費用の金額
    • 旦那さまの年収600万円
    • まおさんの年収はゼロ
    • 子どもは5歳の息子が1人

 

 

この条件を算定表に当てはめると、毎月12〜14万円となります。
間を取って、13万円となりそうですね。


 

 

 

 

 

毎月13万円ですか。
生活費としては、とても大きいですね。

 

ちなみに、婚姻費用を請求すると、なぜ夫は離婚に合意しやすくなるのですか?


 

 

婚姻費用の支払いは、別居している男性にとって大変金銭的に苦しいのです。
旦那さまの場合、毎月13万円も支払うのは相当負担だと感じるはずです。

 

旦那さまが婚姻費用の支払いから逃れる方法は、離婚が成立することです。
離婚すれば、妻を養う義務は有りませんので婚姻費用を支払う必要は無くなります。

 

婚姻費用から逃れたくて離婚に合意するパターンは、めずらしくありません。


 

 

 

 

 

なるほど。
ということは、離婚が合意すれば、当然婚姻費用はもらえなくなるのですね?


 

 

その通りです。
婚姻費用とは、あくまで婚姻期間中の夫婦の金銭的助け合いであって、離婚成立と共に無効となります。

 

その代わり子どもがいる場合は、離婚後は旦那さんからは養育費を受け取ることが可能です。
まおさんの場合、養育費月6〜8万円です。


 

 

 

 

 

なるほど、金額は半分ほどになるのですね。
金銭的には、婚姻費用を受け取る方が私には金銭的メリットが大きいですね。

 

少なくとも、婚姻費用はなるべく早く請求しておくべきですね。

 

他に、夫に離婚を合意させる方法はありませんか?


 

 

まおさんは、どっしり構えていれば、そのうち旦那さまから離婚したいと言ってくるでしょう。

 

どうしても早く離婚した場合は、離婚条件を交渉材料とする方法があります。
離婚をする際は、財産分与、養育費、親権、面会交流などを決めることになります。

 

離婚条件を多少旦那さまに有利にする代わりに、離婚に合意してもらうという方法もあります。


 

 

 

 

 

夫に離婚条件で譲歩したくありません。
時間をかけてでも、離婚成立と少しでも良い条件での離婚を目指します。


 

 

分かりました。

 

あと、離婚するとなれば、どちらにせよ離婚条件の話し合いをしなければなりません。
先ほど申し上げた条件をどうしたいか、今からでも考えておいてください。


 

 

離婚を進める上で、弁護士がいれば非常にスムーズだ。

 

 

相手とのやり取りも全て行ってくれる。
離婚交渉も、依頼者の代わりに行ってくれる。
特に女性にとっては、直接夫と話すのはできるだけ避けたい。

 

 

右も左も分からない私にとって、とても頼りになる。

 

 

だが、費用は高いのは否めない。
着手金や出張費などを合計すると、最低でも100万円は必要となる。

 

 

だが、夫とはできるだけ接したくない。
会ったりしたら、また暴力を振るわれるだろう。

 

 

この弁護士さんに依頼しよう。
夫と離婚交渉をお任せしよう。

 

 

相談後、正式に依頼した。
その後、着手金として30万円を支払った。

 

 

弁護士は、すぐさま夫に婚姻費用を請求した。
最初は支払いを渋っていた様だが、給与の差し押さえをほのめかすと、しぶしぶ支払いに合意した。
金額は、算定表に従って毎月13万円となった。

 

 

同時に離婚も請求した。
だが、夫は猛烈に反対した。

 

 

これはほとんど予想通りだ。
焦らずじっくり離婚を目指そう!

 


 

別居開始3ヶ月後。

 

 

最初の夫への交渉から3ヶ月経った。
夫からの婚姻費用13万円は、今のところ支払われている。
といっても、まだ3ヶ月分だけだが。

 

 

だが、夫の手取りから推測するに、家計はかなりツライ状況だと思う。

 

 

夫の年収は600万円。
内訳は、賞与約100万円+月給40万円×12ヶ月。
夫の毎月の手取りは32万円ほどだ。

 

 

家のローンの支払いで月11万円
私への婚姻費用で月13万円

 

 

つまり夫は、残り8万円で生活しなければならない。
食費、光熱費、携帯代などを支払うと、かなり苦しいはず。

 

 

しかも、私にとって切り札があるのです。
なんと、家計の貯金の通帳を私が管理していたのだ!

 

 

銀行通帳印鑑も、今は私が持っている。
別居の準備の時、私が持って出てきたのだ。

 

 

同居中に夫が稼いだお金は、この銀行口座に入っている。
家計貯金は、約500万円ある。
そのうち100万円は、私の独身時代の貯金だが。

 

5年前にを買ったときに貯金が減った。
だが、5年間でよくこれだけ増えたものだ。

 

 

もし夫が家計の貯金を管理していたらぞっとする。
いくら婚姻費用を搾り取っても、金銭的なプレッシャーは薄くなる。
お金に余裕があると、離婚合意や離婚条件の交渉をじっくり取り組めて優位になるのだ。

 

 

夫と別居してちょうど3ヶ月が経った。
今夫は、婚姻費用に苦しめられている頃だろう。

 

 

私を苦しめたあいつは、
今お金に苦しめられている。
ホント、世の中良くできている。

 

 

とはいえ、そろそろ離婚について動き出そう。
当初、別居開始時に離婚請求してもらった時は、離婚に反対していた。
だが、そろそろ離婚に応じるかもしれない。

 

 

来年4月には、息子は小学生になる。
その時には、私の姓になっていて欲しい。

 

 

それまでには決着をつけなければ!
そのためには、そろそろ動き出そう!

 

女性_ポーズ1

 

 

別居開始3ヶ月半後。

 

弁護士から夫に通知書を出してもらうことにした。
内容は、もちろん離婚したいという趣旨だ。

 

 

数日後、夫に送付前の文章の確認弁護士に求められた。
文章は、メールで送られてきた。

 

 

どんな文章を夫に送るのだろう?
私は、おそるおそるメールを開いた。

 

 

 

通知書

 

前略 当職らは、通知人から委任を受けた代理人として、貴殿に対し、貴殿との婚姻関係の解消について、以下の通り通知します。

 

1、
通知人は、貴殿との婚姻以来、貴殿により人間性を否定するような行為や、度重なる暴言や暴力がなされてきたことに耐えてきました。また、不倫を行うなど、家庭を顧みない行動も繰り替えし行われていました。

 

2、
また、出産後、貴殿は平日深夜に帰宅したり、土日は昼過ぎまで寝ているなど、家事・育児への協力体制は皆無であった。

 

3、
〇月上旬、自宅パソコンで『ラブホテル』『ラブホテル 渋谷』『ラブホテル 渋谷 安い』などと検索するなど、具体的な不倫の痕跡を残していた。それに対して、貴殿の不倫疑惑について通知人が貴殿に質問した際、貴殿は暴力を振るった。それ以降、通知人は貴殿の暴言・暴力を受け続けると言う、悲惨な日々を送らざるを得ませんでした。

 

4、
その様な貴殿の生命を脅かす程の暴挙を受け、通知人はこれ以上貴殿との婚姻生活を継続することは到底不可能であると決意するに至りました。数日後、通知人は長男と共に貴殿と別居することとなりました。

 

5、
通知人は貴殿との離婚を強く決意しており、当職ら専門家を介して、離婚及びその条件等について、貴殿と協議の上、早急に解決することを希望しております。つきましては、貴殿におかれては、離婚に応じられるのか、その条件は何か、今後協議に応じられる用意があるか等々、本書到達後1週間以内に貴殿のお考えをお聞かせください。

 

6、
なお、協議による解決の見込みがない場合には、やむなく家庭裁判所離婚調停を申し立てることになりますので、ご承知おき下さい。

 

草々

 

 

この文章を夫に送るのか?
なんという迫力の文章!?

 

 

これ読んだら、夫はどう思うだろうか。
少なくとも、びっくりするだろうな。

 

 

すぐに弁護士さんに電話して聞いてみた。
こんなに過激な文章を送るのか。

 

 

しかし、弁護士さんはいたって冷静だった。

 

 

弁護士
どこの弁護士事務所もこんな文章送っていますよ.3。

 

中途半端な文章だと、旦那さまに破り捨てられるだけですよ。
これくらいのインパクト有る文章の方が良いのです。」

 

 

えっ!?
そういうものなの?

 

 

弁護士さんの文章の書く文章だから、とても固い文章かと思っていた。
お役所的な固い文章かと思っていた。

 

 

けど、全然違う!
迫力ありまくりだ!

 

 

だが、これくらいの迫力ある文章にするにはきちんとした理由があるのだという。

 

 

私の夫の様に、当初離婚に反対していた場合、今も復縁希望だったりする。
その場合、復縁の可能性を一切感じさせない文章を書くことで、相手の復縁への望みをきっぱり諦めさせられると言うのだ。

 

 

な、なるほど。
これも作戦のうちなのか!

 

 

まぁ、確かにこの文章を見たら、
復縁できるなんてまず感じないだろうな。

 

 

だが、ここで離婚に応じなかったら面倒だ。

 

 

離婚に応じると言ったら、離婚条件の話し合いへ。
離婚に応じなければ、離婚調停を行うことになる。

 

 

調停は私から申し立てることになるので、相手側(夫)の居住地の裁判所で行うのだ。
そうなると、調停の度に横浜の裁判所まで行くことになるのか。

 

 

私の実家は名古屋だ。
交通費弁護士出張費など、1回あたり8万円くらいかかりそうだ。

 

 

離婚で揉めるだけでお金がかかる。
ホント、面倒だ。
さっさと離婚してくれればいいのに。
さすがに、離婚調停とか面倒なことしたくない。

 

 

とりあえず、通知書を見た夫がどう応じるかだな。
吉と出るか、凶と出るか…。

 


 

通知書を送ってから数日後、
弁護士の元に夫から連絡があった様だ。

 

 

夫の声は、少し動揺していたらしい。
通知書を読んで、驚いて電話してきたのだろうか。

 

 

私にとっては夫が離婚に応じるかどうかが重要だ。
離婚に応じなければ、離婚調停を行うことになる。
そうなったら、とっっっても面倒だ。

 

 

夫が離婚に応じる様に、できることは全てしたつもりだ。

 

 

・婚姻費用を請求。
⇒離婚したら夫は婚姻費用から解放される。

 

・別居3ヶ月経過。
⇒夫は、一人暮らしに慣れてきたはず。

 

・弁護士から通知書を送付。
⇒一切、復縁の可能性を感じさせない。

 

 

これだけしたら、さすがに離婚に応じるはず。

 

 

さて、結果はいかに!?

 

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