第20話
9回目の離婚調停!不動産の財産分与をめぐって妻側弁護士と最後の闘いへ!

妻が出ていって1年1か月

 

私は、調停でどうしても許せないことがありました。
それは、妻が『投資用不動産の連帯保証人を拒否していた』と嘘を言ったことです。

 

 

妻側弁護士の主張が嘘であることは明確だ。
この際、調停委員にはっきり伝えなければ。

 

 

そのために、妻とのラインLINEのやり取りをプリントアウトしました。

 

 

9回目の離婚調停の日…。
この日は、最初は別々で話をする時間が設けられました。

 

第9回離婚調停の会話内容

 

本日は奥さまが来ています。
前回の調停で不動産の分与の話はかなり進みました。

 

離婚条件の話もそろそろ終盤ですね。
離婚についての心の整理はついてきましたか?


 

 

 

 

 

おっと、これは慎重に答えるべき質問だ。

 

もし『心の整理はついた』とでも答えたりしたら、離婚に合意したと取られかねない。
引き続き私は『離婚しないという選択肢がある状態』だと認識させなければ。


 

 

 

 

 

離婚について心の整理をするのは、全ての条件が出揃ってからです。
それまで離婚することを決意することはありません。
早く結論出すためにも、本日も同席調停で妻側弁護士と話をしたいと思っています。

 

ただその前に、調停委員さんにひとつお伝えしておきたいことがあります。


 

 

何でしょうか?


 

 

 

 

 

前々回の調停で妻側弁護士が『奥さまはローンの連帯保証人を拒否していない』と言っていました。

 

しかし、それは嘘です。
今日はその証拠を持ってきましたので、現時点では調停委員さんだけにお見せします。


 

ここで、妻とのラインのやり取りのプリントアウトを見せました。
投資用マンションの購入を検討していた時の妻とのやり取りです。

 

 

・妻とのラインのやり取り
20??/5/27
11:49 ヤマト
銀行から、妻の給与の源泉徴収票を見せて欲しいと求められたの。
これがなければ今回は買えないかもしんない(T_T)

 

12:03 妻
保証人いらないのに何で私の収入が必要なの?

 

12:07 ヤマト
保証人にはならないよ。参考にしたいんだとよ。

 

12:10 妻
何のための参考なのかさっぱりわからない。私の源泉徴収票は出しません。
何かあっても、私は決して投資用マンション借金の保証人になるつもりはありません

 

 

 

なるほど。
確かに奥さまはローンの連帯保証人を拒否していますね。。


 

 

 

 

 

はい。

 

前々回の調停で妻側弁護士は嘘をついていたことになります。
嘘の言い合いにはしたくないのでお見せしました。

 

それでは、今日も同席調停をお願いします。


 

しばらくすると、妻側弁護士3人が入ってきました。

 

 

 

それでは、話し合いを始めて下さい。
くれぐれも落ち着いて話して下さい


 

 

 

 

 

前回は、私の投資用マンションの経営貢献度度を何%にしようかという話で止まっています。
私は、私の貢献度は『着地点』として83%を考えています。
それについて、いかがお考えですか?


 

 

ヤマトさん。
85%なんて受け入れられません。


 

 

 

 

 

私の83%と言うのは、『主張』ではありません。
これで決めましょうという『着地点』です。

 

ここからは一歩も妥協するつもりはありません。


 

 

私には到底受け入れられん!
それを85%なんて貢献度を主張するなんて高すぎる。

 

そもそも、賃貸経営なんて、節税対策で誰でもやっているだろう。
『大家さん』なんて大した労力は無いと思うがね〜。


 

賃貸経営なんて、だと…?
『大家さん』なんて大した労力は無い、だと…?

 

 

私はこの発言を聞いて、目が熱くなるのを感じました。

 

 

確かに私の副業は、確かに『大家さん』です。
『大家さん』と言えば、おじいちゃん・おばあちゃんでもできると思うでしょう。

 

 

仕事と言えば、家賃を回収するくらいというイメージがあります。
放っておくだけで、お金が稼げるイメージがあります。

 

 

しかし私の場合は、違います。

 

 

不動産投資を始める前にたくさん勉強・研究しました。
色々な本を読み、セミナーに参加し、多くの不動産業者に会いました。

 

 

そうやって、自分なりの確固たる不動産投資法を確立しました。

 

 

その後、多くの販売図面を見て、実際に不動産に足を運び、選び抜いた物件を購入しているのです。

 

 

また、実際に賃貸経営をスタートすると、思っていたのとイメージとは全く異なります。

 

 

増え続ける賃貸マンションや建物の老朽化で、退去後に次の入居者が現れるのか毎回不安です。
簡単な設備の交換や内装業者とのリフォームの見積もりは、自ら対応するという労働が伴います。

 

 

暑い日や寒い日に作業をしなければならないこともあります。
管理会社との細かいやり取りも絶えません。
虫、けが、ゴミ、ほこりなんて当たり前です。

 

 

しかも私は、もともと土地を持っていたわけでもありません。
ローンを組んで買っているので、返済のプレッシャーは半端ありません。

 

 

私の『大家さん』としての家賃収入は、大きな手間やリスクに対するリターンなのです。
『大した苦労は必要ない』なんて、事業の現実を知らなさすぎです。

 

 

なにより、そんな発言をするのは人としてどうかと思います。

 

 

『弁護士』という職業の社会的地位が高さは議論の余地は無いでしょう。
しかし、だからと言って他の職業を下に見る発言をしても良いとは思えません。

 

 

職業に貴賤は無いはずです。
少なくとも私は、『大家さん』であることに誇りを持っています。

 

 

しかし、このことについてまともに反論していたら本来の議論から脱線してしまいます。
それに、その発言は私の冷静さを失わさせて、不用意な発言を誘発するのが目的かもしれません。

 

 

私は、
深呼吸して、
言葉を選びながら発言しました。

 

 

 

 

 

 

私の行っている不動産投資は、『立地・収益力の良い投資用マンションを厳選して購入し、高稼働を維持しながら資産を形成していく』というビジネスモデルです。

 

確かに『大家さん』ではありますが、苦労が無いとは語弊があります。
全てローンのため、物件の目利きを鍛え続けています。
もちろん、常に入居者のためを思った経営を心掛けています。

 

そもそも、不動産の分与対象額は約1,500万円にもなったのです。
これは明らかに私の特殊能力によるものであり、高い経営貢献度を主張する十分な根拠だと思いますよ。


 

私は、妻側弁護士の反論を覚悟しました。
どうせ、また強い口調で言い返してくるのだろう。

 

 

だが、ここで予想もしない援護射撃がありました!

 

 

 

私からも良いですか。

 

もしかしたら、私はヤマトさんに洗脳されてしまったかもしれませんが、この不動産経営はヤマトさんの手腕に拠るところが大きいと思いますよ。

 

それに、奥様はローンの連帯保証人になることを拒否していますよね。
リスクはヤマトさんだけが背負っていて、利益は平等に主張するというのは、さすがに不公平だと・・・。


 

 

おおぉ!
まさか調停委員が私の味方をしてくれるとは!


 

 

ちょっと待って下さい!

 

奥様は連帯保証人になることは拒否していません!
結果的になっていないだけです!


 

 

この妻側弁護士!
この期に及んでまだ嘘を言うか!


 

 

 

 

 

弁護士さん!
先ほど私は、『妻が連帯保証人を拒否していた証拠』を調停委員にお見せしたのです。

 

調停委員さんがこういう言うのは、私の主張を認めてくれたからなのです!

 

いい加減、嘘は止めませんか!?


 

 

・・・。


 

 

 

 

 

さぁ、経営貢献度度はどうしますか。
83%で着地しましょうよ。

 

前回は3分の1の66%とおっしゃっていましたが・・・。


 

 

いやいや、3分の1なんて言ったことは無いよ!
我々の主張はあくまで50%だ!


 

 

いえ、はっきりと言いましたよ。3分の1と。
ねぇ、調停委員さん!


 

 

はい、確かに『せめて3分の1、つまり66%だ。』と言っていましたよ。


 

 

いやいや、言っていませんよ。
あくまで50%です!


 

 

いいや、間違いなく3分の1と言っていましたよ!
私のノートのここに、きちんと記録してあるのですよ!


 

 

・・・。


 

嘘を立て続けに調停委員に指摘され、言葉を失う妻側弁護士。

 

 

状況は完全に私が優位!

 

さぁ、もう一息!

 

ここで一気に片をつけよう!

 

 

 

 

 

 

弁護士さん。

 

あなた方が、私の経営貢献度83%に納得していただければ、不動産の財産分与が決着するのですよ。

 

ただ、ここでまだ合意しないのなら、もっとあなた方の嘘を暴いてあげますよ。
私は、そのための資料を持っている

 

それに、数回の議論で、連帯保証人についてと寄与度の主張について2回も嘘をつきましたね。このことは、もし裁判になったとしても強く主張します。


 

私は腕を組んで妻側弁護士3人を睨みつめています。
調停委員も妻側弁護士を見ています。
妻側弁護士3人は、蛇に睨まれた蛙の様になっています。

 

 

30秒ほど沈黙が続きました。
そして、ついに妻側弁護士が重い口を開きました。

 

 

 

奥様と相談します。
少し時間をください。


 

ここで、私は一旦退室しました。
待機室に戻って椅子に座ると、大きなため息が出ました。
汗をたくさんかいていました。

 

 

30分程すると、再び部屋に呼ばれました。
部屋に入ると、調停委員2人だけがいて、妻側弁護士はいませんでした。

 

第9回離婚調停の会話内容の続き

 

寄与度について、奥様から『ヤマト氏の貢献度80%で合意する』との返答です。
ヤマトさん、経営貢献度80%ではいかがでしょうか?


 

 

 

 

 

着地点として83%と伝えたのに、80%とは…。
最後まで面倒な相手だ。

 

私の経営貢献度80%で合意すると、頭金拠出割合も80%なので配分割合は80%となる。
妻の不動産分の取得額は300万円ほどとなるのか。

 

議論が長引いて時間が経つのはこちらが不利なので、これでOKとしよう。


 

 

経営貢献度は80%でOKです。
これで、不動産の財産分与の話は決着ですね。


 

・不動産の財産分与の結果
配分割合=頭金の拠出割合と経営貢献度の平均

 

ヤマトの取得額=分与対象額×ヤマトの配分割合
妻の取得額=分与対象額×妻の配分割合

 

 

 

長かったですが、無事に財産分与は決着つきましたね。


 

 

 

 

 

次は養育費や面会交流ですね。
養育費は、以前に少し話題にした時は『4〜6万円』くらいの金額でしたが・・・。


 

 

そう思うでしょう。

 

しかしですね、とっても高い額を要求してきましたよ〜。
『4〜6万では生活してやっていけないので10万円欲しい』との主張です。


 

 

 

 

 

どこまでも面倒な相手だな。

 

婚姻費用を決めるときに、
『双方の給与年収のみを基にして、算定表の数字の範囲内の上限値とする』
としたではないか。

 

なぜ、また同じ議論を蒸し返そうとするのか。

 

こうなったら、こちらも切り札を使おう。
それは、間接強制だ!


 

<間接強制>
協議や調停で決めた面会交流の取り決めを監護親が守らない場合、制裁金を科す様にすることができる決め事。離婚時の合意文に記載しておくことで、手続きがスムーズに行える。

 

間接強制を設定することで、監護親(妻)が非監護親(夫)に子供に会わせないという行動を阻止できる効果がある。

 

ただし、監護親からすると心理的なプレッシャーが大きくなるため、条項案に盛り込むことを嫌がる傾向がある。

 

 

 

 

 

 

妻側弁護士は、いつもの通り最初は高めの要求を言ってきているだけでしょう。
絶対無理だとお伝えください。

 

それに、私は面会交流について、『間接強制』を条項案に盛り込むことを要求します。


 

 

わかりました。
奥さまに伝えます。


 

 

そろそろ時間ですね。
次回の調停ですが、3か月後になりそうです。

 

よろしいですか?


 

 

 

 

 

そんなに先ですか。
部屋が空いてないのなら、仕方ありませんね。

 

ただ、妻側弁護士には『それまでにどこか喫茶店で協議しましょう』と伝え下さい。


 

 

わかりました。
次回までに、話がまとまっていることを期待していますね。


 

こうして、9回目の調停が終わりました。

 

 

今回の調停で、離婚に向けての一番の峠である不動産の財産分与は決着しました。

 

 

分預対象額1,500万円を、私の頭金の拠出割合と私の経営貢献度を元に出した80%を当てはめると、双方の取得額は以下になります。

 

・財産分与の条件
<家庭用貯金の取得額>
ヤマト=300万円、妻=300万円

 

<投資用マンションの取得額>
ヤマト=1,200万円、妻=300万円

 

 

不動産はヤマトが保有継続するので、妻に計600万円支払うことになります。
600万円は大きなお金です。

 

 

当初、不動産の財産分与を覚悟した時、支払うべき金額はもっと大きくなることを覚悟していました。

 

 

妻側の主張である査定額である7,000万円は実勢価格に近いです。
そこからローン残高5,000万円を差し引くと、分与対象額は2,100万円。

 

 

これをちょうど折半していたら妻の取得額は1,050万円にもなっていたのです。
そう考えると、妻の取得額を300万円に抑えたことは、かなり満足な結果です。

 

 

私は、離婚が避けられないと覚悟したとき、毎日不安で眠れませんでした。一番気がかりだったのは不動産の財産分与でした。

 

 

しかし、妻への財産分与が300万円ならなんとかなります。
当初の予想より、かなり低く抑えることができました。

 

 

ただ、私が一番うれしかったのは、私の趣味となっている投資用マンション経営を続けられると決まったことでした。

 

 

こうやって、不動産について無事決着しました。

 

 

また、婚姻中に増えた預金600万円のうち300万円を妻に支払うことは決まっています。
つまり、財産分与で妻に支払う金額は合計600万円となりました。

 

 

離婚条件の話し合いも大詰めです。
残る話し合いは、養育費や面会交流など少しだけです。

 

 

ただ、次回の調停までは3ヶ月もあります。

 

 

そこで、次回の調停までの間に、
妻側弁護士と最後の話し合いをすることにしました。

 

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