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面会交流の正しい知識とは!?

  • Aさんは、30代のシングルマザー。(相談者)
  • 子どもは、5歳になる一人娘がいる。

 

Aさんは、3年前に離婚して今は一人で娘を育てている。

 

夫と離婚してから、仕事・家事・育児で忙しい日々を送っている。
だが、娘の成長を見ればどんなに辛いことも忘れられる。
娘の成長を見ることが、私の人生の生きがいとなっている。

 

そんな娘は、最近ある質問をするようになった。

 

「パパはどんな人なの?」
「パパはどこにいるの?」

 

元夫とは性格の不一致で離婚した。
毎日毎日、喧嘩が絶えなかった。
そんな生活から逃れたくて、離婚を決意した。

 

離婚はスムーズに成立したが、そのときに面会交流を設定していなかった。
そのため、離婚して3年経つが、それ以来娘は父親に会っていない。

 

たまに元夫が娘の様子を聞いてくるが、ほぼ無視している。
喧嘩していた時を思い出すと、元夫には二度と会いたくない。
大事な娘は、絶対に会わせたくないと思っていた。

 

だが、娘が成長してアイデンティティーを確立するにつれて、娘は父親の存在が気になりだしている。どれだけ言葉で説明しても娘は納得しそうにない。最近は、事あるごとに父に会ってみたいと言い出すようになってきた。

 

娘が父親という存在が気になってしまうのは当然のことだろう。
だが、正直なところ、私は元夫に娘を会わせたくない。
しかし、このまま会わせないままだと、娘はますます思い悩んでしまうかもしれない。

 

それから、子どもの成長に関する本はいくつも読んだ。
どれも、子どもが夫親に会うことは、子の利益になるという。

 

父と母の両方から愛されていると感じることで、子どもは愛情を強く感じることができる。そうして、心が健全に育っていくというのだ。

 

娘は父親が気になる年齢になってきたのかもしれない。

 

Aさんは、悩みに悩んでいた。

 

そんな時、元夫から手紙が届いた。
手紙には、元夫がどれだけ娘を思っているかがびっしりと書いてあった。
元夫の手紙は、娘への愛が溢れていた。

 

正直、元夫のことは今でも大嫌いだ。
できれば一生会いたくない。

 

だが、娘の事を考えると、父親に会わせた方が良さそうだ。
優先すべきは、私の気持ちよりも娘の心だ。

 

Aさんは今、娘と元夫との面会交流を真剣に検討している。

 

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面会交流を行う意義について考える

離婚すると、子どもは父か母のどちらかと暮らすこととなります。その場合、共に暮らしていない方の親と交流する機会として、面会交流があります。

 

元々、面会交流は同居していない親が我が子に会いたいという親側の気持ちから始まった制度です。しかしその後、面会交流は子どもの成長にとって重要な機会だと認識されるようになりました。

 

(重要!)家庭裁判所が面会交流を重要視している理由は!?

家庭裁判所は、面会交流を『子どもの健全な成長を図るために』と重要視しています。調停や裁判では、裁判官や調停委員が面会交流の設定を強く促してきます。もし一方が面会交流を拒否している場合、暴力や虐待などの可能性が無い限り、養育する親に面会交流の実施を強く説得する傾向があります。

 

子供の健全な成長とは!?

具体的に『子どもの健全な成長』とはどういったことを指すのでしょうか。

 

子どもが成長する過程では、母親と同様に父親の存在も重要です。母親がどんなに子どもを大事にしていても、子どもは父親からも同等に愛情を受けることを望んでいます。そして、ある程度の年齢になると父親に会いたいと思うのは当然なのです。

 

一方、母親の中には、あえて父親の話題に触れようとしない人もいます。しかし、子どもが母親を気遣って父のことを話題に出さないようにしても、その気持ちを抑えることには限界があります。そうなると、父親の事を知りたいのに誰にも聞けないという常に抑圧された状態になります。その様な状態が続くと、本来は安心であるはずの家庭を窮屈に感じてしまう可能性があるのです。

 

一方、面会交流で父親と会って父親と会話したり触れたりすると、子どもは父親からも愛されていると実感できます。そうすると、例え普段は父親と暮らしてなくとも、母親からはもちろん父親からも大事にされていると感じることができます。そう思えることで、未成年者の心情の成長にとって重要な糧になるだけでなく、親の離婚による不安を解消できると考えられます。

 

子どもにとって、父と母という存在は非常に重要です。例え大人が言葉で説明しても、実際に話したり触れたりしないとその存在を実感できません。子どもが両親や家庭にどういったイメージを持つかによって、その子の心身がどう成長するか、将来的にどの様な家庭を育むことになるか、大きな影響を与えるのです。

 

面会交流で決めておく条件とは!?

面会交流の条件は、離婚が成立する際に他の離婚条件と共に定めることになります。基本的には、面会交流の頻度、場所、時間、方法、その他の注意項目などを決めます。

 

面会交流の条件は、双方が話し合って決めるのでどのような条件でも問題ありません。ただ、途中の変更による場合を除いて、当面は継続可能な条件を設定しておかなければ後々トラブルの元となってしまいます。

 

面会交流の頻度

頻度は、月1度が多いです。ただし、電車や車で行けるような近くに住んでいる場合です。新幹線や飛行機などで数時間かかるような遠方の場合は、1〜3カ月に1度程度に設定することもあります。

 

面会交流の場所

場所は、自宅・レストラン・喫茶店・公園などが多いです。まだ面会交流に慣れていないときなどは、公共の子ども施設などを利用する場合もあります。その様な場所では、子どもを引き渡す際に、父と母が直接会わずに職員が間に入って引き渡すというサービスを行っている場所もあります。

 

面会交流の時間

時間は、1時間といった短いものから一日中など様々です。幼い頃は時間は短く、成長するに連れて長くなる傾向があります。小学生程になると、宿泊や旅行などを行う場合もあります。

 

スカイプなどのテレビ電話といった方法を用いれば、時間に縛られずに子供と交流できます。ただし、直接会うことが最も効果が高いので、スカイプなどは補足的な手段に留めるべきでしょう。

 

面会交流で学校行事に参加することも

その他の項目として、学校行事などをどうするかが含まれます。

 

入学式、卒業式、運動会、授業参観などには、両親がそろって出席する場合もあります。他の家庭が夫婦で参加しているイベントなので、子どもも両親揃った出席を望んでいる場合があるのです。

 

面会交流はトラブルが起きやすい!?

面会交流は、離婚した者同士が行う交流なので、争いが起こることは珍しくありません。

 

母親は離婚後も長期にわたって父親に対してネガティブな印象を持ち続けることが多く、本音では我が子を父親に会わせることに抵抗があります。一方の父親は、そんな母親の気持ちなど知らずに、我が子に合うことを楽しみにしていることが多いです。

 

我が子を元夫に合わせたくない母。
我が子に会うのが楽しみな父。

 

面会交流は何年にも渡って続くので、どこかのタイミングで意見の違いが出てしまうことがあります。待ち合わせに数分遅刻することや、昔の事を勝手に色々話したことなど、最初は非常に小さい出来事かもしれません。しかし、一度争いが起こると、場合によっては面会交流が途絶えてしまう場合もあります。

 

間接強制とは!?

面会交流は、何かしらの対立をきっかけに面会交流が途絶えてしまうことがあります。多くの場合は、監護親である母親が我が子を父に合わせたくないという考えが反映されるケースが多いです。

 

父親としては、せっかく設定した面会交流が途絶えるのは耐えがたいものです。そのため、面会交流が拒否される可能性を少しでも排除する方法として、間接強制というものがあります。あらかじめ設定した面会交流条件を満たさない場合、罰金が課せられるようにしておくことで、母親側に面会交流の実施するプレッシャーとなります。

 

母親(監護親)から面会交流を拒否されたら

せっかく設定された面会交流も、実施されなければ意味がありません。もちろん、子どもの病気や、外せない用事などで会えない場合もあります。

 

しかし、母親が何かしら理由を付けて、面会交流を拒否する場合もあります。

 

父親が、母親によって面会交流が不当に妨げられていると感じるのならば、裁判所に面会交流の遂行を訴えることができます。裁判所は裁判所調査官を子どもの住む家に派遣して、どういう理由で面会交流ができないかを調査します。

 

子どもと母親から事情を聴いた調査官は裁判所へ報告します。そして、裁判官が納得できる理由が無い限り、裁判所は面会交流を遂行するように説得します。それでも面会交流が行われない場合、母親は罰金が科せられる場合もあります。

 

面会交流をスムーズに遂行するための心がけとは!?

面会交流を行う目的は、普段一緒に住んでいない父親の権利でもありますが、それよりも子供の健全な成長のためであると考えられています。ただし、面会交流の性質上、父と母の間のトラブルが発生すれば実施されない可能性もあります。

 

しかし、実施されない時の一番の被害者は子どもです。そのため、両親のトラブルが子どもの面会交流の機会を奪うことは避けるべきです。そのため、両親はできる限り争いをしないように心がける必要があります。

 

具体的には、争いになりそうな場合は文句を言いたくなっても我慢するのです。あなたのその一言が面会交流の中止につながるかもしれません。そうなると、一番不幸なのは子どもです。子どものためを考えて、あなたは文句を言うことを我慢すれば良いのです。

 

また、相手に改善してほしいとき、感情的にならないようにしましょう。感情的になると、決して解決には向かいません。面会交流が途絶えて最も不幸なのは、子どもであることを意識すべきです。

 

あなたが面会交流を大事にする気持ちがあるなら、相手からの少しくらいトゲのある言葉にも耐えられるはずです。あなたは、反論したくなる気持ちを押し殺しながらも怒りを抑えて下さい。あなたが子どもの面会交流のために怒りを我慢したという事実は、相手も冷静になれば理解するでしょう。もちろん、いつか子どもも理解するでしょう。

 

面会交流は、子どもの健全な成長のためのイベントです。親の感情で中断されることは避けなければなりません。もし争いが起こりそうでも、子どもの事考えて、あなたからその感情を鎮めてみてはどうでしょうか?

 

面会交流のまとめ

面会交流は、子どもが父と母の両方から愛されていると感じることで、心が健全に成長することが目的です。面会交流の中止で最も被害を受けるのは子どもなのです。

 

 

 

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