第14話
一人暮らし用のマンションへ引っ越し!妻の荷物を妻の実家に送ろうとしたら・・・。

妻が出ていって7ヶ月半

 

2か月ぶりにK弁護士を訪問しました。
そして、今までの調停の経緯を説明しました。

 

 

婚姻費用は、私の主張が認められて10万円に着地しそうなこと。
次回からは『離婚しないという選択肢を残しながら』離婚条件について話し合うこと。

 

 

私にとってかなり優位に進んでいることにK弁護士は驚いていました。

 

 

しかし、まだまだ気は抜けません。
次回からは財産分与について話し合います。
途方もない金額を取り合う話し合いになるのです。

 

K弁護士との相談内容
Q&A@

 

 

 

 

婚姻中の貯金についてです。
私と妻は共働きのため、毎月決まった金額を家庭用に拠出し、残りは自分のお金としてきました。

 

その場合でも、婚姻期間中に増えた資産は全て共有財産と見なされてしまうでしょうか?


 

 

婚姻中に貯めた貯金は全て共有財産と見なされるでしょう。
別居時の残高から入籍時の残高を差し引いた額が、共有財産となります。


 

Q&AA

 

 

 

 

投資用不動産の分与の割合はどのようになると考えられるでしょうか?
頭金は、私の入籍前からの貯金が半分以上で、残りを家庭用貯金から捻出しました。
また、経営は100%私が行っております。


 

 

まず、婚姻期間中に買ったことから共有財産と見なされる可能性が高いです。

 

購入資金が100%ヤマト氏の特有財産と説明できればその主張は可能ですが、婚姻期間中に購入していることと入籍後の貯金が混ざっていることで、特有財産と見るのは難しいでしょう。


 

Q&AB

 

不動産資料を渡すと、それを元に仮差押さえをしてくる可能性はありますでしょうか?


 

 

不動産自体を仮差押えするには、ヤマト氏が散財や財産隠しの可能性があることと、離婚裁判で勝訴を取れる可能性がなければ認められません。

 

それでも差し押さえをするには、共有財産として得られる額の3割くらいを供託として預けなければなりません。

 

不動産から得られる家賃を仮差押えするには、入居者の氏名などを特定する必要があります。
一軒一軒聞けばいいので、しようと思えばできますが。

 

現状は、ヤマト氏が売却してその資金で散財しようとしたり隠そうとしてるとは、奥さんは思ってないでしょう。したがって、仮差押えはしないのではないか。

 

もし仮差押えされても、ヤマトさんが裁判で勝ったり、奥様が裁判を起こしてこなかったりしたら、こちらから仮差押え処分の取り消しを申立てすることで仮差押えを解けます。


 

Q&AC

 

妻は離婚条件について、どのようなスタンスで来る可能性が高いですか?


 

 

奥さんは30歳代ですよね。
30歳代であれば再婚の可能性もまだ残されているので、条件がそれなりであれば早めの離婚を優先する人が多いです。

 

50歳代以上であれば、老後の生活を考えてじっくり条件を話し合おうとする人が多いですが。


 

Q&AD

 

 

 

 

同居していた部屋は広いので引っ越しを考えているが問題ないか?
また、住民票住所は、私の分を変えてもいいか?


 

 

ヤマトさんと同じ事情で引っ越す人は多いですよ。
これをもって同居を諦めたとはなりません。
今の部屋が広すぎて家賃が無駄なので、一人用のマンションに引っ越したと説明すれば良いのです。

 

住民票は、ヤマトさんだけの変更で大丈夫でしょう。
おそらく奥さんはもうすでに住民票を移してしまっている可能性が高いですよ。


 

Q&AE

 

 

 

 

引っ越しするとしたら、妻の荷物や共有で使っていたモノなどは不要です。
私の判断で捨てるのは問題となりますか?


 

 

許可を得ずに捨てると損害賠償請求される可能性はあります。
ただし、日本の法律では時価での賠償です。

 

使用物にはそれぞれ耐用年数があります。
家具なら5年、衣服なら3年などです。
取得からこれらの年数を過ぎているようでしたら、賠償額はほぼ無しと主張できるでしょう。

 

ただ、勝手に捨てると裁判になった際に良い印象は与えません。
そのため、荷物を引き取るかどうか奥様に事前に連絡をした方が良いです。


 

妻が出ていってからも、私はファミリー用のマンションに一人で住んでいたのです。
共同生活していたマンションは70平方メートルほどで、一人で住むには広すぎます。

 

 

このファミリー用の部屋の高い家賃を払いながら、婚姻費用10万円を払い続けるのはかなりの負担です。

 

 

それに、妻子と共に暮らしていた部屋で生活するのも精神的にキツいです。
部屋には、いまも妻と娘の荷物が目のつく場所に置いてあるのです。
まるで、今も家で暮らしているかの様に散らかっています。

 

 

結局、お金と精神的な面から、一人暮らし用のマンションに引っ越すことにしました。

 

 

久しぶりの一人暮らしです。
ワクワクしながら、部屋探しを始めました。

 

 

結局、職場まで近い都内のワンルームマンションに引っ越すことにしました。

 

 

しかし、ここで問題が発生しました。

 

 

妻は最低限の荷物しか持たずに家出しました。
そのため、妻と娘の服が大量に残されております。
私個人の荷物の4〜5倍はあります。

 

 

世の中、出て行った妻の荷物を勝手に捨ててしまうという人も多いと思います。
しかし、例え争っていても人の荷物を勝手に捨てるのはいけません。

 

 

妻の荷物をどうすれば良いのか聞くため、妻側弁護士にメールしました。

 

 

妻と娘の荷物が多いですが、妻の実家にはそれを置くスペースは十分にあります。
したがって、妻の実家に送るのが現実的な結論だと思っていました。

 

 

ヤマトから妻側弁護士へのメール
お世話になっております。

 

妻の荷物についてですが、冬も近くなり妻と娘の冬用の服などがあるのか気がかりです。
また、ベビーベッドや玩具や本など子育てに必要なものも私の手元にある状態にあり、妻が持っていたほうが子育てに有効に活用出来ると思います。
これらをどうするかについて、妻の判断を伺いたくメールしました。

 

基本的には妻の実家に着払いで送付しようと思います。
必要と思われるものをこちらで判断して送付します。
大きめのダンボール約15個などです。

 

発送は〇月中を予定しています。

 

妻の実家(もしくはその他指定の場所)に送付して良いかどうかを返信ください。
もし返信無き場合は、全て必要無い(所有権の放棄)と認識し、こちらで処分します。

 

返信お待ちしております。

 

ヤマト

 

 

数日後、妻側弁護士からメールが届きました。

 

 

妻側弁護士からヤマトへのメール
ヤマト様

 

下記メールで照会いただいた点について奥様と協議いたしましたが、
奥様と娘様の荷物については、離婚に関する紛争が解決した時点で、その処理を決めるべきであると考えます。
現時点では、ベビーベッド、玩具、本について、必要かどうか判断できないため、奥様の実家に送付いただくことはお控え下さい。

 

また、奥様において、所有権を放棄する意思はありませんので、一方的に処分することのないようお願いいたします。

 

妻側弁護士

 

 

メールを見た瞬間、頭が混乱しました。

 

 

妻は荷物を受け取ることを拒否しました。
一方、所有権の放棄もしないというのです。
ということは、私が保管し続けなければならないのか?

 

 

訳が分かりません。
妻の言っている意味がよく分かりません。

 

 

ダンボール15箱は大変な量です。
私が転居するたびに、これを持ち運べというのでしょうか?

 

 

妻の言い分が理解できなかったので、少し強めにメールを送り返しました。

 

 

ヤマトから妻側弁護士へのメール
お世話になっております。

 

共有の資産に関しては現時点でどうするか決められないのは確かです。
しかし、妻の所有物に関しては、妻の手元で所有するか処分するかのどちらかはっきりさせて頂きたいと思います。
こちらとしましては共に生活をしていない以上、これ以上は私の手元で保管できません。

 

〇日までに、@妻の実家(もしくはその他指定の場所)に送付するか、A処分するかどうか、を返信ください。

 

もし上記2択以外の返答の場合は、12月上旬を目処に実家に送付します。
その際、受取りを拒否されても、私も再受取り意思はなく、そのまま自動的に業者による廃棄処分となります。

 

ヤマト

 

 

このメールでは、
『妻が受け取りを拒否すると、全ての荷物が処分されますよ』
という警告になっています。

 

 

少し強めな内容ですが、仕方ありません。
私も、ダンボール15個を保管し続けるのは勘弁です。

 

 

数日後、返信がありました。

 

 

妻側弁護士からヤマトへのメール
ヤマト様

 

下記メールでの荷物の処理についてご回答いたします。

 

そもそも、本件別居に至った際、奥様は十分な準備期間を置かずに自宅を出たため、荷物の要否について正確に選別し判断することは困難です。
それにもかかわらず、一方的に期限を定め、奥様の選択肢を荷物の送付か処分という極端な二択に限定した上で判断を迫るという手法については承服しかねます。

 

そこで、現時点で判明している必要な荷物を以下に列記しますので、どうしても現時点で荷物を送付することを希望されるのであれば、この分に限って奥様のご実家にご送付下さい。
不要なものとして列記したものについては処分していただいて結構です。

 

ただし、以下に列記した荷物は、現時点で要否を選別できるものに限られますので、それ以外の荷物については廃棄等の処分は差し控えていただき、実家に一方的に送付することもお控え下さい。

 

【必要なもの】
奥様のコート類、奥様の書籍(教科書、料理、映画、芸術含む)、Wi-Fiルーター、ノートパソコン

 

【不要なもの】
娘様の衣服、ベビーベッド(マットレス含む)、電動揺り椅子、絵本、ウェディング関係一式、マタニティ用物品ダンボール

 

なお、上記のとおり、当方は現時点で荷物を一方的に送付されることを希望しておりませんので、それにもかかわらず貴殿の一存によりあくまでも実家に送付するということであれば、当方が送料を負担する理由はなく貴殿の費用負担でご送付下さい。

 

妻側弁護士

 

 

長い文章からヤマトへの恨み節が聞こえてきますが、
結局実家に送付することを選択したわけです。
最初からそう言って欲しいものです。

 

 

念のため、いつ荷物が到着するかを伝えておきました。
受け取れなくて戻って来てしまったら面倒なので。

 

 

ヤマトから妻側弁護士へのメール
お世話になっております。

 

妻の荷物ですが、〇日午後に妻の実家に、引越し業者により届けられます。

 

取り急ぎ用意した分で、大きめのダンボール約15個ほどです。
【不要なもの】と返答いただいたモノは処分しました。

 

もし、受け取りを拒否されましても、私も再受取り意思はなく、そのまま自動的に業者による廃棄処分となりますので悪しからず。
荷物の中身は、妻にとって重要と思われるもの・思い出のものなども多数含まれておりますので、受け取ることを強く推奨します。

 

 

ダンボールに詰めて送るので、妻は受け取る前に中身は分かりません。
勝手に廃棄となって後から文句を言われたら面倒なので、妻の所有物は全てダンボールに詰めて送ることにしました。

 

 

妻側弁護士とのメールで、『妻にとって重要と思われるもの・思い出のものなども多数含まれております』と書いておいたので受け取らざるを得ないはずです。

 

 

もし最終的に処分することになって後々文句を言われても、私は十分コミュニケーションを試みたのだから十分説明はできると思います。
さらに、受け取り拒否されると面倒なので、送付料数万円は私が負担することにしました。

 

 

妻が受け取りを了承したことで、妻と娘の荷物をまとめ始めました。
リビング、キッチン、押し入れの準備、荷造りしました。

 

 

最後に残った寝室は、妻が家を出ていった日のままの状態でした。
寝室には、妻と子どもの荷物が家出した日のまま残されていました。

 

 

妻と娘の衣服を手に取りました。
すると、まだかすかに匂いが残っていました。

 

 

少し胸が熱くなりました。

 


 

数日後、妻と娘の荷物を妻の実家に送りました。
同時に、自分の荷物は引っ越し業者のトラックに運び出したのです。

 

 

荷物が全て無くなった部屋は、
見るに耐えない寂しさを放っていました。

 

 

半年前は、この部屋で3人幸せに暮らしていた。
楽しい声が飛び交っていた。
明るい未来しか見えなかった。

 

 

それが、喧嘩をきっかけに一瞬で変わってしまった。
幸せが一瞬で壊れてしまった。

 

 

人間関係とは、
なんと不安定なモノなのか。

 

 

空っぽになった部屋には、
この世の無情だけが残されていました。

 

 

離婚相談番外編画像_離婚調停物語_14-1部屋

 

 

その後、
都内のワンルームマンションで、
一人暮らしが始まりました。

 

離婚相談番外編画像_離婚調停物語_14-2新宿駅

 

離婚相談番外編画像_離婚調停物語_14-3新宿の街

 

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