第3話
離婚すべき!?収入や生活費はどうなるの!?

別居開始3日後。

 

 

私の実家は、名古屋市内
夫との家のある横浜からは、1時間半ほどで帰って来れる。

 

 

私は、大学進学と同時に上京し、結婚を期に横浜に住んでいた。
だが、年に何度も帰省していたので、懐かしさはあまり感じない。

 

 

夫と別居して実家に戻ると、両親は暖かく迎えてくれた。

 

 

最初、息子はお父さんと離れて寂しそうだった。
だが、すぐに祖父母との生活に慣れた様だ。

 

 

10年ぶりの実家暮らしだが、何も変わっていなくて安心した。
実家に戻って、3日もすれば精神的に落ち着いてきた。

 

 

別居する時、夫から暴力を受けた傷がある。
証拠として、写真を撮っておいた。
また、病院に行って診断書も作った。

 

 

今まで通っていた幼稚園には、事情を話しておこう。
実家からは遠くて、とてもじゃないけど通えない。

 

 

お別れのあいさつにも行けないのが心残りだ。
だが、別居した場合などは、急に来なくなるパターンも珍しくないそうだ。

 

 

さて、これからどうするか?
もちろん、夫との今後のことだ。

 

 

あの日、私は夫の暴力を受けながら『完全に終わった』と思った。

 

 

今は、離婚に気持ちが傾いている。
だが、ホントに離婚して良いのか。

 

 

離婚に対して、まだ少し迷いはあった。

 

 

悲しい_女性_指輪1

 

そんな時、従姉Yさんと話す機会があった。

 

従姉Yさん
「まおちゃんは考えをキチンと整理するべきじゃない?
そのためにも、夫婦問題の専門家である離婚カウンセラーに会ってみてはどうか?」

 

 

従姉Yさんは、離婚カウンセラーを紹介してくれた。
私は、さっそく相談に行くことにした。

 

 

≪離婚カウンセラーとの会話内容≫

 

初めまして。
離婚カウンセラーのミライです。

 

Yさんから話は聞いています。
旦那さまと別居したばかりなのですね。
現時点で、離婚についてはどう考えておられますか?


 

 

 

 

 

正直、離婚するつもりで別居しました。

 

ただ、夫と別居して多少は冷静になれたので、今一度ホントに離婚すべきかどうかを考えてみようと思いまして。


 

 

冷静に考えてみることは良い事です。
感情にまかせて離婚する人は多いですが、それだけは止めておきましょう。

 

それに、悩むだけでは何も解決しません。
悩むのではなく、離婚すべきかキチンと考えることをオススメしています。


 

 

離婚すべきかキチンと考えるとは、何を考えれば良いのですか?


 

 

離婚すべきかどうか悩んだら、
@お金
A子ども
B心の声

の、3つのことを考えるべきだと考えています。


 

 

@お金
A子ども
B心の声

の、3つですか。
ひとつずつ説明していただけませんか?


 

@お金のこと

 

 

まず1つ目は、お金です。

 

離婚後の生活を考える上で、お金は非常に重要です。
離婚すると、男女共にお金の問題が発生します。

 

男性の場合は、子どもが成人になるまで養育費の支払いが続きます。
女性の場合は、夫の給料無しで生活していかなければなりません。


 

 

 

 

 

確かに、離婚後はお金は大変重要ですね。
特に、夫からの収入が無くなることはかなり大きいですよね。


 

 

多くの家庭では、男性(夫)が一家の大黒柱となって生活費を稼いでいます。
もし離婚すると、当然のことながら夫の収入は入ってこなくなります。
そのため、女性が生きていくために自ら働いて生活費を稼がないといけません。

 

ただ、例え女性が働いても、男性と同じ収入を得るのは非常に難しいです。
そのため、女性は離婚すると生活レベルが下がることを覚悟しなければなりません。


 

 

 

 

 

確かに、私の家庭でも夫の収入に頼っていました。
女性にとって離婚後の生活を考えることって、ホント重要ですよね。


 

 

共働きの場合、女性は仕事をしているため離婚後も生活は可能でしょう。
ただ、家賃・食費など生活レベルはどうしても見直さなければならないでしょう。

 

一方、専業主婦の場合は離婚は非常にハードルが高いです。
大黒柱であった夫の収入が入ってこなくなるので、自ら働かなければなりません。


 

 

 

 

 

私は、妊娠してからほぼずっと専業主婦です。
専業主婦だと、収入を考えて離婚に踏み切れてない人ってとても多いと思います。


 

 

いま専業主婦である場合、就職先探しをしなければなりませ。
また、仕事が見つかっても、派遣社員やパート社員では収入も低く雇用も不安定です。

 

ただ、将来の生活を考えると、できれば正社員としての職を得たいところです。


 

 

実際問題として、子持ちで専業主婦の女性が離婚する場合って、離婚後の住まいってどこに住む人が多いのですか?


 

 

ほとんどの場合、いったんは子どもを連れて実家に戻るパターンが多いです。

 

両親としても、常に孫と共に暮らせるので、すんなり受け入れられる様です。
もし両親と仲が良くなくても、夫という共通の敵ができるので親子の結束は不思議と固まります。

 

別居生活が落ち着いてから、実家で暮らし続ける人もいれば、実家の近くに家を借りるひともいます。


 

 

なるほど。
私みたいに、まずは実家に戻ってから考えるのね。


 

養育費には頼れない!?

 

 

子どもがいる場合、離婚すると母親が親権者になるパターンがほとんどです。
その際、元夫には養育費を請求できます。


 

 

養育費の金額って、どうやって決まるのですか?
相場があるのですか?


 

 

養育費は、裁判所が公表している算定表で決めることが多いです。
お互いの年収と子供の数・年齢を算定表に当てはめることで、具体的な金額が決まるのです。


※算定表は、2019年12月23日に改訂となりました。

 

 

なるほど。
養育費があれば、お金は安心ね。


 

 

いえ、養育費に頼った生活設計を立てることは大変危険です。


 

 

えっ!?
それはなぜですか?


 

 

父親(元夫)が何年にも渡って支払い続けるとは限りません。
実際、養育費を支払い支払うべき人のうち、実際に支払いをしているのは2割程度なのです。

 

また、金額に関しても、養育費は平均4万円程度です。

 

支払われている割合や金額を考えると、養育費に頼ることが危険か分かるでしょう。


 

※図

 

 

養育費は、『貰えればありがたい』、といった程度に受け止めておくことが重要です。


 

A子どものこと

 

2つ目は、子どもです。

 

離婚をする際、子どもへの影響も考えなければなりません。

 

子どもは両親と共に暮らすことで、父と母の両方から愛されていることを日々感じながら成長していきます。
しかし、離婚をすると多くの場合は母親が親権者となって子どもを養育するので、父親とは離れて暮らすになってしまいます。

 

そうなると、まだ子どもが物心つくころには、子どもながらに自分の家庭に悩むことになるのです。


 

 

 

 

 

まお

私の場合は、子どもを引き取って女で一人で育てていくことになりますね。
まだ別居して数日ですが、これからは子どもへの影響を考える必要はありそう。


 

 

子どもは非常に繊細です。
親が片方しかいないことに対して常に疑問を感じることでしょう。

 

なぜ、我が家にはお父さんがいないのか。
お父さんは、自分の事をどう思っているのか。
毎日、心のどこかでお父さんのことを考えます。

 

「なぜ、僕の家はお父さんがいないのだろう」
お父さんが来ないから、運動会や授業参観の日は休みたい」
「テレビやマンガなどで、家族団らんの姿なんて見たくない」

 

しかし、子どもはそのことは普段は口には出しません。
一緒に住む親の顔色を見て、口には出さないようにしているのです。


 

 

子どもながらに、気を使っているということですか…。


 

 

また、離婚すると子どもの普段の生活にも影響が出てくる可能性があります。

 

今まで明るかったのに、急に心を閉ざしてしまうかもしれません。
片親がいないというだけで、いじめの対象になるかもしれません。

 

それ対して、あなたはきちんとケアできるのか。
子どもに辛い思いをさせない自信覚悟はあるのか。

 

対応を間違えれば、子どもの心に大きな傷を残してしまいます。
離婚をする前に、子どもの気持ちを十分考えるべきです。


 

 

 

 

 

確かに…。
子どもへの接し方を間違えると、子どもとも心がバラバラになってしまいますね。


 

Bあなたの声

 

3つ目は、あなたの心の声です。

 

あなたが別れたいと思っている相手とは、一度は永遠の愛を誓い合ったはずです。
もし、あなたが感情的になっているだけなら踏みとどまるべきです。
少しで話し合いの余地が残されていると感じるなら、もっと徹底的に話し合うべきです。

 

現実問題として、不倫の相談は非常に多いです。
どの家庭でも、不倫や不倫未遂は、一度や二度は起こっています。

 

ただ、発覚した不倫が軽度(?)な場合、多くの家庭は離婚していません。


 

 

 

 

 

えっ!?
不倫って、世間では多いのですか?

 

けど、不倫が発覚したら大喧嘩になりますよね!?


 

 

もちろん、不倫が発覚した際は家庭内で大きな問題となります。
それこそ、大喧嘩となるでしょう。

 

ただ、その後の話し合うことで、不倫した側は深く反省し、不倫された側は許しているのです。
これは、『夫婦に立ちふさがった不倫問題を、夫婦で一緒に乗り越えた』と言えます。

 

実際、不倫を乗り越えることで絆が強まった夫婦もいます。


 

 

不倫を二人で乗り越える、ですか。
いままで考えたことも無かったです。


 

 

何より、相手とは心の底から愛し合ったはずです。
世界で一番好きになったから、結婚したはずです。

 

離婚を考えた時、『本当にこれでいいのか!?』と何度も考えてください。
あなたの、心の声を聞くようにしてください。


 

 

なるほど。
確かに愛し合って結婚したのは間違いないですね。


 

・それでも離婚を決意したら…

 

離婚をすると、普段の生活が全て変わります。
離婚後の生活環境の変化も受け入れる必要があります。

 

狭い部屋に引っ越すことになるかもしれません。
女性は、実家に引っ越すことになるかもしれません。

 

車や家具なども買い替える必要があるかもしれません。
生活費を考えて、かなりの節約生活を強いられるかもしれません。

 

職場も変わるかもしれません。
そうなると、これまでの人間関係も全て変わります。

 

離婚は人生を大きく変えるのです。
それでも離婚したいか、何度も何度も考えて下さい。


 

 

 

 

 

離婚は人生を大きく変える、か。

 

そうですね。
今までとは全てが大きく変わりますね。
後悔しないように、じっくり考えないとですね。


 

 

あと、離婚で悩んだら誰かに相談するようにしてください。
一人で悩んでいると、考えはどんどん悪い方に進んでしまいます。

 

私でも弁護士でも構いません。
一人で考えることは重要ですが、決して一人で延々と悩み続けることは避けてください。


 

 

 

 

 

わかりました。
とても参考になります。

 

今日は色々とアドバイス、ありがとうございます。

 

一度、じっくり考えてみます。


 

ミライさんとの相談後、私は離婚について考え続けた。
私は何日間もわたって考え続けた。

 

 

離婚したら、お金はどうなる?
離婚したら、子どもはどうなる?
本当に、修復の余地は無いのか?

 

 

だが、何度考えても結論は変わらない。

 

 

夫は、暴力まで振るったのだ。
そんな夫と、再び一緒に生活なんてできない。

 

 

もはや、離婚しか考えられない。

 

 

これだけ必死に考えたんだ。
離婚しても、後悔はしないだろう。

 

 

もう迷わない!
いざ離婚へ踏み出そう!

 

 

結論が出たら、次は何をするか。

 

 

さっそく、弁護士に相談だ!

 

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