婚姻費用地獄体験記 第2話
家出した妻が婚姻費用を請求してきた!

 

翌日は土曜日だった。
朝9時に起きて、部屋を見渡した。

 

 

妻は帰って来ていない。
子どももいない。
荷物の少なくなった部屋は、ガランとしていた。

 

 

目をこすりながらスマホを見た。
だが、妻からの電話やメールの返事は無い。
妻とのラインLINEも既読になっていない。

 

 

どうなっているんだ!?

 

 

確かに先週末、妻とは言い争いをした。
だが、そんなに怒ることか!?
家を出ていくほどのことなのか!?

 

 

そうだ。
妻の実家に電話してみよう。
ご両親なら、何か知っているかもしれない。

 

 

というか、妻が家出して行く所なんて実家しかない。
妻の実家は、ここから2時間ほどだ。
きっと実家で過ごしているんだろう。

 

 

真っ先に妻の実家に電話すべきだった。
なぜ、こんなことに気づかなかったのだ。

 

 

俺はすぐに、妻の実家に電話した。

 

 

妻の両親に事情を話した。
昨晩、妻とのやりとりで何が起こったのかを全て伝えた。
同時に、妻と口論してしまったことも謝罪した。

 

 

だが、妻の両親の反応は想定外のものだった。
事情を聞いた妻の両親は、妻の家出を知らなかった。
むしろ、逆に色々と聞かれてしまったのだ。

 

 

電話を切って、俺は頭が混乱していた。

 

 

妻の両親は知らないだと!?
実家にも帰ってもいないだと!?

 

 

では、妻はいったいどこにいるんだ!?
子どもを連れて、どこで寝泊まりしてるのだ!?

 

 

妻との共通の友人なら何か知っているかもしれない。
よく家族で集まって食事などをしている仲間たちがいるのだ。

 

 

俺は、妻との共通の友人たち何人かに連絡してみた。
友人たちから妻に連絡を連絡を取ってもらおうとした。

 

 

みなは、俺の話を聞いたら驚いていたが、協力してくれると言う。
だが、誰一人として、妻と連絡が取れないという。
ラインLINEも一切既読にならないと言う。

 

 

妻は、友人とも連絡を取らないのだ?
全ての友人知人から、連絡を断とうとしているのか?

 

 

いったい、どうなっているんだ!?

 

 

原因は、朝8時に帰ってきたのを叱ったことだ。
それがきっかけで、言い争いになった。

 

 

言い争いなんてすべきではなかったのか。
ストレス発散で遊びに行くことを許したなら、おおめに見るべきだったのか。

 

 

俺は、なんて心の小さい男だったのだろうか。
後悔先に立たずとは、まさにこのことだ。

 

 

もし妻が、戻って来なかったらどうなるのだろう。
ずっと一人で中途半端なまま生きていくことになるのか。

 

 

いや、このままだと夫婦関係は消滅してしまう。

 

 

それってつまり・・・離婚!?

 

 

イヤだ!
離婚なんて絶対イヤだ!

 

 

妻と知り合って3年ほど経つ。
その間、毎日幸せだったではないか。
もちろん、たまには喧嘩をしたりした。
だが、翌日にはすぐに仲直りしたではないか。

 

 

家出をするなんて考えたこともない。
連絡を取れないなんて、まったく理解できない。

 

 

一度会えたらたくさん謝るつもりだ。
許してくれるまで謝るつもりだ。

 

 

だが、会えなければどうしようもない!
どこにいるのかも分からないので、会えもしない!

 

 

だが、悩んでいるだけではどうしようもない。
何か、良い考えは無いか?

 

 

そうだ、妻が帰って来なければ、そのうち実家に戻ることになるだろう。
少なくとも、妻は自分の両親に連絡を連絡を入れるはずだ。

 

 

だったら、妻から連絡が来たら、教えて欲しいと伝えておこう。
できれば、話し合う場を一度作って欲しいと伝えておこう。

 

 

その日の夕方、
俺は再び妻の実家にに電話した。

 

 

妻の実家に電話すると、妻のお兄さんが電話に出た。
妻の兄は、既に家庭を持っているが、ちょうど実家に帰って来ていたらしい。

 

 

妻の兄は、40歳代前半で、非常に聡明な人だ。
頭が良いだけでなく、人としてもバランスも良い。

 

 

俺は、妻の兄に事情を説明した。
妻の兄は、特に驚いた様子は無く、淡々と聞いていた。

 

 

妻の兄とひと通り話た後、妻の父に代わってもらった。
そして、妻の父に「妻が帰ってきたら教えて欲しい」「一度、妻と話し合う場を設定してほしい」と伝えた。

 

 

だが、妻の父は、予想外のものだった。

 

・妻の父との会話内容
妻の父
「しゅうご君、娘とは色々あったみたいだね」

 

 

しゅうご
「え、どういうことですか?
妻と連絡取れたのですか?」

 

 

妻の父
「あぁ、朝にしゅうご君と話した後に、娘から連絡が来て話したのだよ。

 

 

娘とも色々話したが、しばらく娘と離れて様子を見たらどうかね?
今の娘は、とてもじゃないが君との家に戻りそうにない」

 

 

ど、どういうことだ!?
朝と反応が全然ちがうぞ!

 

 

しゅうご
「一度妻と会って話したいのですが。
1時間だけでも時間をセッティングしてもらえませんか?」

 

 

妻の父
「それについても娘と話したが、会っても無駄だと感じた。
いずれ娘が冷静になったら戻るかもしれないが、今は距離を置いて欲しい。
娘の気持ちが変われば、またこちらから連絡する」

 

 

しゅうご
「・・・」

 

 

俺は、静かに電話を切るしかなかった。

 

 

朝に妻の実家に電話した時は、非常に協力的だった。
だが、半日でなぜこうも反応が変わったのだ!
なぜ、妻の父はそっけない反応だったのか。

 

 

おそらく、妻は自分の都合の良いように話したのだろう。
また、自分の娘の言うことを信じたくなる親の気持ちも分からなくはない。

 

 

妻が無事であることは分かった。
だが、妻の行動が状況を複雑にしてしまっている。

 

 

俺はどうすべきなのだろう。
妻の父が言う様に、時間が経って妻が冷静になるのを待つしかないのか。

 

 

それに、妻は子どもを連れて出て行った。
ということは、俺は子どもにも会えないということだ。
今まで、毎日成長する姿を見るのが楽しみだった。
だが、子どもを見ることも触れることもできない。

 

 

あぁ、大変なことになってしまった。
まさか、妻がいなくなってしまうなんて。
子どもにも会えなくなってしまうなんて。

 

 

俺の家族は、いったいどうなってしまうのだ!?

 

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