第28回 離婚相談
家庭貯金を管理する妻に婚姻費用は払うべき?

 

離婚カウンセラーの
ミライです。


 

家庭貯金は、夫婦のどちらが管理していますか?
多くの家庭では妻が管理していることが多いです。

 

家庭のことは妻に任せておけば、夫は仕事に集中できます。
ただ、別居や離婚となると家庭貯金を管理している側が圧倒的に有利になります。

 

今回の相談者は、家庭貯金を管理していた妻に婚姻費用を請求された旦那さんです。

 

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≪相談の背景≫
妻が家庭貯金を管理しているが…

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家族構成

イラスト_男性40代

 

(相談者)
夫A氏(40代)
会社員

 

 

イラスト_女性30代

 

※別居中
妻Bさん(30代)
専業主婦

 

イラスト_男の子

※母と同居
5歳(長男)
幼稚園児

 

イラスト_男の子

※母と同居
3歳(次男)

 

 

俺の人生、
いったいどうなってしまうんだ!?

 

 

俺は現在、妻と別居中だ。
先週末、妻が子どもを連れて実家に帰ってしまったのだ。

 

 

俺は、不倫も暴力もしていない。
モラハラ(精神的虐待)や暴言なども無い。
強いて言えば、最近夫婦喧嘩が絶えなかった。
妻は、それが耐えられなかったそうだ。

 

 

だが、俺は別居なんてしたくなかった。

 

 

必死に謝った。
何度も何度も謝った。
声が出なくなるまで謝った。

 

 

だが、もう遅かった。

 

 

妻は、今までの生活で不満が限界以上に溜まっていた。
だが、妻の心の中では、既に別居は固まっていた…。

 

 

妻と離れ離れになるなんて。
子どもたちと離れ離れになるのも辛い。

 

 

だが、全てはもう遅かったのだ。

 

男性010_悩む5

 

別居生活が始まって俺は精神的にかなり追い詰められた。

 

 

広い家に一人でいる辛さ。
今すぐ妻と子どもに会いたいという寂しさ。
離婚してしまうかもしれないという恐怖。

 

 

だが、別居直後に妻が求めてきた婚姻費用が、さらに俺をどん底に突き落とした。

 

 

別居開始した翌週、妻が婚姻費用を求めてきた。

 

 


『婚姻費用として、毎月17万円欲しいとのことだ。』

 

 

そもそも、婚姻費用とは何だ?
なぜ、別居しているのにお金を払う必要があるのだ?
俺は、おそるおそるお婚姻費用について調べてみた。

 

 

日本には、婚姻費用制度というモノがある。

 

 

例え別居中でも夫婦は婚姻関係にある限り、収入の高い側(主に夫)は低い側(妻)に生活費を支払うのだ。別居や離婚に直面した人でなければ聞いたこともない制度だ。

 

 

婚姻費用の金額は、算定表で決めることが多い。
俺はドキドキしながら、算定表から金額を求めてみた。

 

婚姻費用計算の前提条件

私(夫)の年収:600万円
妻の年収:専業主婦のため無し
子ども:2人(5歳と3歳)

 

この条件から、算定表を金額を求めてみた。
その金額を見て、俺はビックリした!

 

 

確かに、毎月約17万円だ。
毎月こんなにも払わないといけないのか!?

 

 

俺は、年収600万円。
賞与が120万円なので、月収は12ヶ月分で480万円。
毎月額面40万円で、手取りは35万円だ。

 

 

俺は車のローンを毎月5万円支払っている。
この時点で、手残りは30万円だ。

 

 

ここから婚姻費用を、毎月17万円支払う、とする。
手残りは、たったの13万円。

 

 

おいおい。
東京都内で毎月13万円で生活しろというのか。
こんなの絶対無理だろ…。

 

男性010_悩む2

 

今の家は、家賃9万円だ。
家賃を支払ったら、手残りは4万円。
4万円で、光熱費・通信使・食費・通信費などをやりくりできるわけない。

 

 

婚姻費用を支払うと、完全に赤字だ。
今の賞与なら何とか成り立つが、業績連動の賞与に依存するのは危険すぎる。
こんなの生活、続けられるわけがない!

 

 

別居はあらゆる面で地獄だ。
別居中は、妻にも子どもにも会えない。
そんな俺を、婚姻費用制度がさらに追い詰める。

 

 

男性にとって、別居の始まりは地獄への入り口だ。

 

 

とにかく婚姻費用が辛すぎる。
何か良い方法は無いか!?

 

 

もし婚姻費用を払わなかったらどうなるのだろう。
どうやら、会社からの給与を差し押さえられる様だ。
会社に迷惑が掛かってしまうし、それだけは避けなければ。

 

 

そういえば、家庭貯金は妻が管理していた。
家を出るときに、家庭貯金の通帳や銀行印も妻が持っていった様だ。

 

 

家庭貯金は、確か500万円くらいはあったはずだ。
妻は、いつでもそのお金は使える状況だ。

 

 

妻は、手元のお金にはそれほど困ってないはずだ。
だったら、俺からの婚姻費用は必要あるのか!?
家庭貯金とはいえ、手元にお金があるのだからそれで生活してほしい。

 

 

少なくとも、私が17万円もの婚姻費用を支払うと、毎月赤字は確定だ。
貯金は妻に管理してもらっていたので、手元の貯金などほとんどない。

 

 

別居中、家庭貯金はある程度使って良い。
その代わりに、婚姻費用は勘弁してほしい。
少なくとも、17万円から減額し欲しい。
このまま毎月17万円も支払っていると、いつかは破綻してしまう。

 

 

妻への婚姻費用から逃れようとしているわけではない。
俺が婚姻費用を払うと俺の生活が成り立たない。
そのための打開策として、『妻が管理している家庭貯金から必要な額を使って良い』という提案をしたい。

 

 

一度妻に交渉してみよう。
だが、もし交渉で合意できなかったら。
合意できなかったら、裁判で戦うしかない。

 

 

だが、裁判をしても私の希望が認めてもらえるだろうか…?

男性010_悩む12

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≪離婚相談の内容≫
妻が家庭貯金を管理していても婚姻費用は払う必要ある!

背景の要約

妻が子どもを連れて別居した。
別居後、妻が婚姻費用として17万円を請求してきたが、払うと毎月赤字になる。
夫A氏は、妻が家庭貯金を使って良いから、婚姻費用を免除してほしいと考えている。

<<戻って相談の背景を見る

 

 

奥さまが家計の貯金を管理しておられたそうですが、いつからそう決まったのですか?


 

 

 

 

 

家庭貯金の管理は、結婚初期に決まりました。

 

共働きなら夫婦別々の財布にすることもありますが、うちは妻が専業主婦だったので家計簿など家計のお金に関しては全て妻に任せていました。


 

 

同居中は、妻が家計を管理するメリットを感じていましたか?


 

 

 

 

 

夫婦仲が良い時は、妻が家計をすることで私は仕事に集中できました。
妻は、家計簿などをつけてくれて毎月の家庭の収支を管理すると共に、節約と貯金を心がけてくれていたのです。

 

しかし、別居すると何かと出費が嵩むのですが、貯金は妻が管理しているので手元にお金がなくて困っています。


 

 

さらに、毎月17万円もの婚姻費用を請求してきたのですね?


 

 

 

 

 

婚姻費用なんて、初めて聞きました!
夫にとって大きな負担ですよね!?

 

算定表で金額を出してみましたが、確かに毎月17万円支払う必要があります。
毎月の収支は完全に赤字です。

 

一方、妻は500万円ほどある家庭貯金をいつでも使える状態です。
別居中は家庭貯金を使って良いので、婚姻費用の支払いは許して欲しいのですが?


 

 

確かに、Aさんがこの状況で婚姻費用を支払うことに抵抗を感じるのは、理解できます。相手が十分なお金を管理しているのに対して、自分だけが金銭的プレッシャーを受けているように感じる心情は理解できます。

 

ただ、結論から言いますと、婚姻費用の支払いは続けなければならないでしょう。

 

似た状況での過去の判例を紹介します。


判例の紹介

判例@

東京高等裁判所

平成15年12月26日

未公表

別居となり、妻が夫に婚姻費用の支払いを請求した。だが、家庭の貯金を妻が管理していることで、夫は支払いを拒否した。

 

東京高裁は、
・妻の管理する貯金は財産分与の協議・審判・訴訟で決められるべき
・その保有する貯金を先に婚姻費用に充てる根拠は無い
として、貯金を婚姻費用の代替とすることを否定した。

判例A

仙台高等裁判所

平成16年2月25日

家裁月報56巻7号116項

夫(義務者)に定期収入がある場合、相手が家庭の貯金を持っていようとも、まずは夫の収入から婚姻費用を分担すべきで、貯金は財産分与で清算すべき、との判断をした。

今後について

 

別居が始まると、奥さまは夫に婚姻費用を請求するでしょう。
家庭の貯金を妻に任せていた場合、毎月の婚姻費用の支払いで大きな金銭的プレッシャーに襲われます。
かといって、手元に貯金もありません。

 

そのため、A氏が奥さまに『家庭貯金を使っていいから婚姻費用は払いたくない』と思っても仕方ないでしょう。
しかし、夫婦共通の貯金は財産分与で生産するというのが合理的なのです。

 

したがって、婚姻費用の免除や減額は認められないでしょう。


 

 

 

 

 

なるほど。

 

家庭の貯金は、財産分与で話し合うべきで、婚姻費用と混同して考えるのは適切ではないのですね。

 

つまり、私の場合も妻に婚姻費用を支払わなければならないってことですよね?
何とか、この毎月赤字状態から抜け出す方法はないのですか?


 

 

まずは、自らの生活費を見直すことが重要です。
特に、節約のコツは固定費の削減です。

 

家賃、通信費などの定額の出費を下げるのです。
もし賃貸なら、別居を期に一人暮らし用の家に転居する人は多いですよ。


 

 

 

 

 

なるほど。
ワンルームに引っ越したら、あと3〜4万円ほどは家賃を下げられますね。


 

 

また、自動車ローンの支払いが大きな負担ですね。

 

東京都内で車は必要ですか?
場合によっては、売却することも検討すべきです。
もちろん、売却は複数の会社に見積もりを取って比べて、最も良い条件で売るようにしましょう。


 

 

 

 

 

車は、同居中からローン支払いが負担となっていました。
週末に会ったら便利なくらいだったので、売却を検討します。


 

 

それでもどうしても毎月の収支が苦しいなら、奥さまと交渉することになるでしょう。

 

一つの例として、『婚姻費用を下げてくれるなら、財産分与を有利にしてあげる』などと交渉を持ち掛けるのです。

 

Aさんは、財産分与時に不利となりますが、婚姻費用の負担が軽くなるので生活できないという事態を回避できます。


 

 

 

 

 

なるほど。

 

妻に『財産分与時にトータルで少し有利にしてあげるから、婚姻費用を軽減してほしい』という交渉をすることなのですね。
妻としても、トータルで得られるお金が多くなるのであれば、合意する可能性は十分ありますね。


 

 

そうです。まずは、Aさんの手元資金が無くなってしまうという事態を回避しましょう。

 

それに、毎月の収支に余裕がある方が、離婚条件の話し合いなどにじっくり取り組めます。最も避けるべきは、婚姻費用の支払いから逃れたいがために、不利な離婚条件で合意してしまうことです。


 

 

 

 

 

なるほど。焦りは禁物ということですね。
なんとか妻に交渉してみます。

 

ありがとうございます。
なんとか頑張れそうな気がします。


 

 

頑張ってください!
応援しています!


 

まとめ!

別居中の妻が家庭の貯金を持っていても、基本的に夫は婚姻費用を支払わなければならない!

 

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