夫と別れて不倫相手と一緒になるには…

  • 夫A氏

    30代後半の会社員。

  • 妻Bさん(相談者)

    30歳前半で専業主婦。

  • 子どもは1人

    小学生の娘。

 

私には今、不倫相手がいる。
相手は、同世代の30代前半の独身経営者Cさん。
2年ほど前にスマホの出会いアプリで知り合った。

 

 

子どもが幼稚園に通うようになってから、昼間に時間ができた。
友人と会いたいと思っても、みな仕事や子育てに忙しくて時間が合わない。

 

 

そんな時、ふと出会いアプリに登録した。
ただ、話し相手が欲しかったのだ。
何人かに会ったが、経営者のCさんとの出会いは印象的だった。

 

 

Cさんは、落ち着いた雰囲気の人だった。
低い声、ゆっくりとした口調、そして香水の良い匂い。
Cさんは、私と同様に話し相手を求めていた。

 

 

その日は喫茶店で話しただけだった。
だが、帰宅すると、また早くCさんに会いたいと思っていた。
ただの暇つぶしのつもりだったのに…。

 

 

2回目に会った時、ランチの後に家に誘われた。
イヤとは全く思わなかった。
その日、初めてCさんと体の関係を持った。

 

 

それ以来、Cさんには週2,3回は会っている。

 

 

正直、夫との恋人時代よりも、はるかに想いは強い。
男性と一緒にいてこんなにドキドキしたのは初めてだ。

 

 

最初は、会って一緒にいるだけで楽しかった。
しかし、もっと一緒にいたいと思うようになった。
そして、いつの間にか将来の事も話すようになっていった。

 

 

Cさんと一緒になれれば最高だと思う。
話が合うのはもちろんだが、体の相性も抜群だ。
しかも、経営者で高収入なため生活レベルもはるかに良くなる。
もう、毎日遠くのスーパーまで自転車で買いに行かなくても良い。

 

 

夫とはできちゃった婚で、正直ラブラブだった期間はあまり思えてない。
子どもがいるから一緒に暮らしているが、ほとんど家庭内別居状態だ。

 

 

私の人生を考えると、大きな決断を迫られている。
正直、人としてダメだという考えもある。
だが、女の立場からすると、強い男性に惹かれるのは自然じゃない?

 

 

Cさんは、私と結婚したいと言ってくれている。
もちろん、私の娘のことも受け入れてくれるみたい。
今後Cさんとの子どもができても、娘も同じように大事にしてくれると言う。
別れるのに弁護士費用や慰謝料がかかるなら、お金も負担してくれると言う。

 

 

正直、このまま今の夫と暮らしても、未来は無い。
それならば、早めに夫との結婚に見切りをつけて、Cさんとの生活を始めたい。

 

 

夫にはまだ私の気持ちを伝えていない。
だが、夫に離婚を請求しても素直に応じてくれるだろうか。

 

 

おそらく、大反対するだろう。
夫は私のことを大事に思っている。

 

 

夫には離婚原因も無ければ証拠となるようなモノも無い。
もちろん、私が不倫相手と再婚したいからなんて、口が裂けても言えない。

 

 

私はどうしても夫と離婚したい。
だが、夫は離婚したくないと言うだろう。

 

 

不倫相手のCさんと一緒になるには、どうすれば良いのだろうか。

この事例の争点

妻Bさんは、不倫相手Cさんと再婚したいがために、今の夫と離婚したいと考えています。
しかし、今の夫A氏は妻Bさんのことを大切に思っており、素直に離婚に応じる可能性は低いです。もちろん、結婚生活で夫には離婚原因となるような事由はありません。

 

 

ただ、人間とは頭では分かっているが気持ち的にどうしようもない状況というものは起こり得るものです。妻Bさんが不倫相手と再婚するためには、どういう行動を取るべきでしょうか。

 

@不倫を告白して離婚を要求する。

不倫を告白することは、最もやってはいけない方法です。

 

 

夫Aからすると、何の非も無く家族のために仕事を頑張ってきました。それなのに、妻は不倫をしていて、挙句の果てには不倫相手と再婚したいなど、夫は到底許すはずがないでしょう。

 

 

もし妻Bさんが不倫を告白すると、不倫していた妻Bさんが有責配偶者となります。そうなると、有責配偶者である妻Bさんからの離婚請求が認められる可能性はほぼありません。それに、一度でも不倫を認めて有責配偶者になってしまうと、どれだけ頑張っても離婚成立するまで10年以上かかります。

 

 

有責配偶者からの離婚請求が認められるには、過去の判例から非常に高い条件があります。そう考えると、正直に話すことは絶対避けるべきです。

 

判例@

東京高裁

昭和62年9月2日判決

民集41巻6号1423項

夫は妻との12年間の同居の後、不倫相手A子と交際を始めて同居するようになりました。そして、夫はA子との間に子ども2人を儲けました。

 

妻は、夫から生活費という趣旨で与えられた不動産を売却したり、自ら働くなどして生計を立てていました。しかし、裁判時には無職で資産もほとんどありませんでした。

 

夫は、A子との同棲生活が36年に及んだタイミングで妻に離婚を請求しました。裁判は最高裁まで続きましたが、最高裁は次のよう夫からの離婚請求を認める判決を出しました。

 

これは、最高裁判所が有責配偶者からの離婚請求を認めた初めての判決です。この判決以降、有責配偶者からの離婚請求が認められた例が出てきました。

 

 

しかし、決して無条件で離婚が認められているわけではありません。どれも、かなり限られた条件となっています。それは、長期間の別居、未成熟子の有無、配偶者の今後の生活状況を考慮した判決となっています。

 

有責配偶者からの離婚が認められる最低条件
  • 長期間の別居(10年以上)
  • 生活費を頼る子供がいない
  • 相手の生活を経済的に困窮しない

 

A何かしらの理由を付けて別居を開始する

何かしらの口実で別居するのが、最も現実的な方法です。

 

Cさんと再婚を意識するほどなら、今の夫に対する不満も少なからずあるはずです。それを理由として、別居を開始するのです。

 

その理由は、合理性さえあればなんでも良いでしょう。

別居時の理由の候補
  • 考え方や性格が合わない
  • 喧嘩や口論が絶えない
  • 性交渉が無い(セックスレス)
  • 将来設計や子どもの教育方針が違う

 

これらを理由として別居します。

 

夫は戸惑うことでしょう。しかし、理由を明確にしておけば、例え夫から円満調停を起こされても、裁判官や調停委員からは別居は悪意の遺棄とは見られないでしょう。

 

夫婦関係円満調停とは

正式名称は、夫婦関係円満調停。離婚調停が夫婦の離婚を目指す調停であるのと異なり、夫婦間の争いの円満解決を目指す調停。

 

 

別居を開始すると、夫婦関係は破綻していると見なされます。そうなると、3年程度の別居実績を作れば離婚できます。

 

 

別居開始すると、離婚請求とともに婚姻費用請求も必ずしましょう。別居して3ヶ月もすれば夫は離婚に合意するでしょう。婚姻費用の支払いが金銭的に苦しい事と、一人暮らしの生活に慣れて離婚への覚悟ができてしまうからです。

 

どうしても離婚したいなら理由をつけて別居!女性は婚姻費用の請求を!

3ヶ月もすれば、相手は一人暮らしにも慣れて離婚に応じる様になる。