≪婚姻費用地獄体験記 第5話≫

悲しい_男性65

妻が出て行って3ヶ月。

 

 

最初、妻が家を出ていったときは、寂しかった。
どうしても戻ってきてほしかった。

 

 

だが、3ヶ月もすると一人暮らしに慣れてきたのだ。

 

 

不思議だ。
あれほど寂しいと思っていたのに。
離婚したくないと思ってきたのに。

 

 

どんな辛いことでも、慣れるものなのか。
人間とは、辛い環境にも適用できるように造られているのだろう。

 

 

俺の第一希望は、相変わらず妻との復縁だ。
我が家に戻ってくるなら、迷わず迎え入れるつもりだ。

 

 

だが、別居期間が3ヶ月経って、俺は精神的に参ってきていた。

 

 

その原因は、婚姻費用だ。

 

 

俺は毎月、婚姻費用14万円を妻に支払っている。
手取りの40%を支払っている。

 

 

これが、ボディブローの様にジワジワ効いてきているのだ。

 

 

そのせいで、かなりの節約生活を強いられている。
30代後半で、家賃4万円の木造アパートに住んでいる。
食費などもギリギリまで削っている。

 

 

それなのい、妻と子どもに会えないどころが、写真も見せてもらえない。
しかし、婚姻費用14万円は支払わないといけない。

 

 

婚姻費用を決めた時は、妻が戻って来ることを期待して払うことに前向きだった。
だが今は、少しでも支払いから逃れたい気持ちでいっぱいだ。

 

 

俺は、婚姻費用のプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。

 

 


 

妻が出て行って半年。

 

 

おかしい。
妻が次の手を下そうとしない。
離婚の請求をしてこない。

 

 

離婚したいんじゃないのか!?
妻はなぜこんな別居状態を延々と続けるのか!?

 

 

分かった!
婚姻費用を受け取り続けることが目的か!?

 

 

俺は、妻に婚姻費用として毎月14万円が支払っている。
だが、もし離婚すると、養育費に切り替わる。
そうなると、毎月支払われる金額が下がる。

 

 

婚姻費用は毎月14万円だが、養育費は毎月8万円ほどだ。
離婚すれば妻の分の生活費は支払わなくて良くなるので、安くなるのだ。

 

 

一方、妻の立場になって考えると、受け取るお金は多い方が良い。
高い婚姻費用を受け取り続けた方が良いに決まっている。

 

 

別居中の女性にとって、婚姻費用制度は強力な権利だ。
生活するための重要なお金だ。
だが、妻は実家で悠々と暮らしいているはずだ。
そして、離婚を引き延ばして、延々とお金を搾り取るつもりだろう。

 

 

婚姻費用を支払い続けることは、俺にとっては最悪な状況だ。
妻にも子どもにも会えていない。
なのに、ギリギリの暮らしを強いられている。

 

 

それに、一人暮らしをして半年も経てば、だいぶ慣れてきた。
妻子と離れ離れの生活が、あれほど寂しかったのに。

 

 

お金の面から考えると、早く離婚したい。
こんなギリギリの生活から早く解放されたい。
そして、一人暮らしの寂しさにも慣れてしまった。

 

 

もはや、俺の方が離婚したくなってきた…。

 

 

こうなったら、妻に離婚を考えているかを聞いてみよう。
妻側弁護士に、メールを送ってみよう。

 

 


「離婚したいと考えていると思いますが、一度話し合いませんか?」

 

 

次の日、妻側弁護士から返事が来た。
返事を見て、俺は驚くしかなかった。

 

 

妻側弁護士
「しゅうごさんの暴言と暴力のせいで、奥さま精神的にやられました。
一時、DVシェルターに入り保護されました。
心療内科に行き、診断書ももらいました。

 

しゅうごさんは有責配偶者になるので、あなたからの離婚請求はまず認められません。
なお、婚姻費用を支払い続けてください」

 

 

俺のせいで心療内科に行っただと!?
俺は、朝帰りはやめて欲しいと言っただけだ!
ましてや暴力も振るったこともない。
精神的にやられたなんて作り話だ。

 

 

有責配偶者だと!?
俺の行動が別居の原因となったら、俺からの離婚はまず認められないというのか。

 

 

DVシェルターに入ったというのも、心療内科での診断書をもらったのも、俺を有責配偶者に仕立て上げるためだろう。俺の暴力・暴言をでっちあげるためだろう。

 

 

もう、めちゃくちゃだな!
作り話もいいところだ!

 

 

いったい誰の入れ知恵だ!?
妻側弁護士としか考えられない。

 

 

妻から高い報酬を受け取っているとは言え、とんでもない事を思いつくものだ。
離婚の争いの現場は、ウソと誇張だらけなのか!?

 

 

だが、これで妻の目的がはっきりした。
妻は、あえて離婚はせずに、婚姻費用を受け取り続けるつもりだ。

 

 

もし俺が離婚請求しても、妻は離婚は受け入れないだろう。
俺を有責配偶者だと主張して、離婚成立には反対するだろう。
そうなれば、俺は10年20年という半永久的に、妻に毎月14万円を支払い続けることになる。

 

 

離婚もできない。
妻子にも会えない。
ただただ婚姻費用を支払わさせられる。

 

 

これは地獄だ!
婚姻費用地獄だ!

 

 

最悪な状況だ…。
いくら払い続けても終わらない出口は無いではないか。

 

 

こうなったら、早く離婚したい。
養育費に切り替えて、14万から8万に負担を下げたい。

 

 

あぁ、離婚したい。
なんとか離婚したい。

 

 

だが、妻はこの状態を引き延ばそうとしている。

 

 

もはや、俺の人生に未来は無いのか…。

 

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