第8話
1回目の離婚調停!妻の離婚への意思は想像以上に固かった…。

妻が出ていって2ヶ月

 

ついに初回の離婚調停の日を迎えました。
裁判所に行くなどと考えると、ため息が止まりません。

 

東京家庭裁判所の最寄駅は地下鉄の霞ヶ関駅です。

 

離婚相談番外編画像_離婚調停物語_8霞が関

 

霞ヶ関駅の階段を上るとき、足がとても重く感じました。

 

階段を上りきると、
東京家庭裁判所はもう目の前です。
建物は、どこにでもあるただのビルです。

 

離婚相談番外編画像_離婚調停物語_8-2裁判所

 

入口の裁判所の文字が威厳を放っています。

 

建物に入ると、持ち物検査があります。
ただし、身分証の提示などは無いため誰でも入ることはできます。

 

 

持ち物検査が終わると、エレベーターで指定された階へ行きます。
裁判所からの通知に書かれているとおり、私は相手方の部屋に入りました。
妻は申し立てた側なので、申立人の部屋で待機しているのでしょう。

 

 

部屋にはベンチが10個ほど置いてあり、15人ほどが座っています。
ほとんどの人が弁護士同伴です。
年齢は、40〜60歳の方が多いです。
相手方の部屋には男性が多い。

 

 

時間になると、調停委員の方が来て次々と名前を呼びます。
そして、調停の部屋に連れて行かれます。

 

 

60歳前後の長いひげを生やした初老の男性が、私の名前を呼びました。
この人が、私たちを担当する調停委員なのでしょう。
そして、調停の行われる部屋に連れて行かれました。

 

第1回離婚調停の会話内容

 

私たちが、ヤマトさんと奥さまの調停を担当します。
よろしくお願いします。


 

 

ヤマトさんの陳述書は拝見しました。
これ程の文章を書くのは大変だったでしょう。

 

今現在は、どのような考えでしょうか?


 

 

陳述書の通り、復縁希望です!
妻とヨリを戻したいという気持ちに変わりありません


 

 

そうですか。
奥様は『復縁は絶対しない』と言っています。

 

ところで、暴力暴言などはあったのですか?


 

 

 

 

 

暴力など一切ありません。
妻には一度も暴力を振るったことはありません。

 

喧嘩する中でお互い口調が強くなってしまうことはありましたが、暴言もありません。
口喧嘩を、一方的に私の暴言というのは語弊があると思います


 

 

なるほど。
双方に意見の隔たりがありますね。

 

奥さまは、もし調停で離婚成立が見込めないならば調停を不成立にして(不調)、早く裁判をしたいと言っています


 

 

…。


 

 

 

 

 

『裁判をしたい』だと!?
この内容で、裁判をしても妻側は勝てないだろう。
まさか証拠をねつ造したりしたのか!?

 

ただ、裁判となるととっても面倒だ。
できれば裁判はしたくない。

 

この発言は、本気なのか?


 

 

奥様もいろいろ溜まっていた部分があったのでしょうね。
ヤマトさんは、旅行などいろんなところに連れていってあげていた様で、奥様もとても喜んだでしょう。

 

一方で、奥様の話を聞いていると、気遣いに関してはやや足りない部分があった様な気もします。

 

女性は、楽しみと優しさの両方が満たされて大事にされていると感じるものなんですよね。


 

 

 

 

 

それは反省すべき点でした。

 

今日は『陳述書』と『妻への手紙』をお持ちしました。
妻へお渡しください。

 

私の今の気持ちと、今後どれだけ妻を大切にするかの誓いを書いてます。
これを読んで気持ちが変わってくれるのを期待したいです。


 

 

わかりました。


 

 

あと、妻側弁護士に娘の写真を見たいと伝えています。
妻はどのような返答でしたか?


 

 

写真については、奥様の弁護士は『いろいろ考えて対応します』などと言っていた。
しかし、何を考えることがあるのか、私にはあまり理解できない返答だったなぁ。


 

 

なるほど…。


 

 

 

 

 

娘の写真を見せないことで、私に精神的プレシャーをかける作戦か!?

 

それは姑息すぎるだろう。
まるで、娘が人質みたいではないか!?


 

 

ところで、この調停では離婚についてもそうですが、婚姻費用についても決めなければなりません。
ヤマトさんは、投資用不動産としてマンション2部屋も所有されておられますよね。
次回の調停の一週間前までに、確定申告書を裁判所と妻側弁護士に送付ください。

 

本日は以上です。


 

初回の調停は、双方の今後の夫婦関係に対する考えを確認するのみに留まりました。

 

 

事前にK弁護士に相談していたおかげで、頭の整理もできていました。
緊張することなく言いたいことを言えました。
しかし、妻側からは裁判をほのめかすなどの発言はあったことには戸惑ってしまいました。

 


 

妻が出ていって約2ヶ月が過ぎました。
ちょうどこの時期、私の中で妻への気持ちが少し変化してきました。

 

 

毎日朝から晩まで会社で仕事をして、さらに家に帰ってから調停の対策などを考えていると、寂しいという気持ちが薄らいできていました。

 

 

時間が経って、
初回の調停を終えて、
一人の状況に少し慣れて来ていたのです。

 

 

人間という生き物は不思議です。
自分が壊れてしまわないために、状況に適応するという機能が働いたのでしょうか。
妻と娘に会えないことにあれ程苦しんだのに、少し慣れてきていました。

 

 

離婚も仕方ないかな…。

 

 

もちろん復縁が第一希望です。
しかし、弁護士に依頼して離婚調停を申し立てた相手と復縁などできるのか。
友人はみな口を揃えて、『俺はそこまでされたらもう無理だ』と言う。

 

 

今までは、100%復縁希望だった。
しかし、初回の調停を終えた時点で気持ちが少し変化してきました。

 

 

復縁希望60%
好条件での離婚40%

 

 

次回からは、経済的条件を有利にすることに少し力を入れよう。

 

 

1回目の離婚調停は、私と妻の意向を確認するだけで終わりました。
次回からは、婚姻費用を決める本格的な議論が始まります。
本格的な戦いはどうやら次回以降となりそうです。

 

 

初回の調停を終えて私の気持ちは、
『必ず復縁したい』という気持ちから、
『復縁が無理なら有利な条件で離婚しても良い』と変化してきていました。

 

 

2回目の調停に向けて、K弁護士に相談に行きました。
事前に『前回の調停の概要』と『質問事項』をまとめておいたので、相談はスムーズに始まりました。

 

K弁護士との相談内容
Q&A@

 

妻が調停不成立(不調)を望んだ場合、2回目で不調になることはあるか?


 

 

不調にするかどうかは裁判官の判断次第ですが、2回目での不調はまず無いでしょう。

 

それに、次回の調停で収入の分かる資料を出すなら、婚姻費用が決まるのは3〜4回目の調停となるでしょう。
それまでは裁判所に来て婚姻費用の調停をこなすことになるのですから、離婚の調停だけを不調にすることはないはずです。

 

婚姻費用が決まってから、それでもまだ離婚について決着していないならば、その時に不調にすると思いますよ。


 

Q&AA

 

 

 

 

前回の調停で、妻側は『裁判がしたい』と言っていたようです。
私は、できれば裁判はしたくない。

 

これは、『裁判したくなければ離婚に合意しろ』という私への脅しと考えて良いか?
また、裁判にさせないようにする有効な(定番の)手段はないか?


 

 

裁判をしたい人なんていません。
普通はできるだけ調停までで決着を試みようとします。

 

ヤマトさんが離婚に合意しない場合、奥様は裁判をせざるを得ませんが、通常だと必ず裁判で勝てる場合でないと裁判には進めません。
しかし、ヤマトさんの話を聞く限り、奥様は決定的な証拠は持っていなさそうです。

 

したがって、現段階での奥様の『裁判したい』という発言はただの脅しです。
ヤマトさんの思っている通り、裁判がイヤなら、早く離婚に合意しろとプレッシャーをかけてきているのです。

 

ここで重要なのは、ヤマトさんが裁判をイヤがっているそぶりを見せないことです。
『裁判になっても仕方ないというスタンス』で対応することをオススメします。


 

Q&AB

 

妻が子供の写真などを私に見せません。
今後、調停や裁判に影響が出てくる可能性はあるか?


 

 

面会交流や親権争い時に、妻側に多少不利に働く可能性があります。
ただ、もしヤマトさんが親権を欲しいと言っても、日本の裁判では父親はまず親権で勝てません。

 

現時点で娘さんが奥様と同居しているとなると、ヤマトさんの親権はほぼ絶望的です。


 

Q&AC

 

 

 

 

妻が撮った写真が、夫婦共有で使っているパソコンに保存されています。
それらを私の主張・証拠などに用いることはできるか?


 

 

証拠にできる可能性は高いでしょう。
今は、相手が撮った写真などを合法でない手段で入手しても証拠になり得る時代です。

 

最近では、芸能人の個人的なラインのやり取りが世間に流出しましたが、それも証拠資料になり得ます。


 

Q&AD

 

 

 

 

妻にマンションに無断で立ち入ってほしくないので、ドアの鍵を変えても良いか?
もし妻が無断で立ち入った場合は不法侵入に問えるか?
また、何かを盗っていったら窃盗罪になるか?


 

 

夫婦間や家族間では、窃盗や不法侵入などの犯罪は成立しません。
ただし、別居して数年〜10年など経っていたら罪になる可能性はあります。

 

家の鍵は変えて良いと思います。
そのことを指摘されても、『鍵を無くしてしまったので、防犯上の観点から新しいカギに交換した』とでも言っておきましょう。


 

Q&AE
※賃貸不動産オーナー用の内容

 

 

 

 

婚姻費用算出において、私の収入をできるだけ低く見せたい。
不動産収入は、減価償却費を含めると約50万円とマイナスである。
これを、給与収入(600万円)と合算して、低い数字を主張するのは可能か?


※減価償却費・・・建物の価値の減少分を費用とすること。

 

 

不動産のマイナスの所得を給与所得と相殺することは、特に違和感の無い主張です。
ただ、妻側は減価償却費を差し引かないようにすべき、などと主張する可能性があります。

 

確定申告書を見せる場合、最初は収入が分かる部分だけを見せて、見せたくないところ(原価償却など)を黒塗りで隠して提出する、ということも有りかと思います。


 

この日の相談は1時間半ほどでした。
K弁護士の見解を聞いて、とても頭の整理になりました。

 

 

 

疑問点は解消できたので、次の調停も落ち着いて意見が言えそうです。
まずは、裁判所と妻側弁護士に、私の確定申告書を送付します。
もちろん、不動産の原価償却費などの項目は見せたくないので黒塗りにしておきました。

 

 

次の調停からは、
婚姻費用の議論が本格化するのでした。

 

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