婚姻費用地獄体験記 第4話
別居中の妻に婚姻費用14万円を払うことに!

妻が出て行って1ヶ月。

 

 

相変わらず妻とは連絡が取れない。
その代わりに、妻側の弁護士が連絡をよこしてくる。
妻側弁護士から電話が掛かってくると、正直ストレスだ。

 

 

俺は、妻側弁護士とのやり取りで、婚姻費用を支払うことを承諾した。
金額は、妻の希望した毎月14万円だ。

 

 

算定表の範囲では12〜14万円だ。
だが、妻に誠意を見せた方が気持ちが戻ってくるかもしれない。
俺は、淡い期待を込めて14万円を支払う事にした。

 

 

俺は、同時に妻側弁護士にある依頼をした。
子どもに会わせて欲しい、と。
少なくとも、写真を見せて欲しい。

 

 

俺は、息子をとても愛している。
毎日成長を見るのが楽しみだった。

 

 

その息子をもう1ヶ月も見ていない。
毎日、気持ちが切り裂かれる気分だ。

 

 

数日後、妻側弁護士から連絡があった。

 

 

妻側弁護士
「今は、奥さまはしゅうごさんの事を考えたくない様です。
そのため、子どもとの面会にも、子どもの写真を見せることにも強い抵抗があります。

 

この争いが何らかの形で解決するまで、面会も写真を送ることも控えます」

 

 

なんと言うことだ。
我が子に会うことはできないなんて。
まして、写真を見ることさえできないなんて。

 

 

俺は婚姻費用を支払うことに合意した。
それなのに、この仕打ちはないだろう。

 

 

だが、妻側弁護士には何を言っても応じそうにない。

 

 

今は俺の要求は控えて、妻の気持ちが戻るのを待とうか。
俺にできることは、ただ婚姻費用を払う事だけなのか。

 


 

妻が出て行って2ヶ月。

 

 

この頃、生活の苦しさを実感し始めた。

 

 

年収600万円は、世間では悪くない方だと思う。
だが、毎月の収支を計算して驚いた。

 

 

毎月、額面45万円だが、手取りは毎月35万円ほど。
手取り35万円から、婚姻費用14万円を支払っている。
(賞与は年間50万で、手取りだと30万円ほど)

 

 

家計簿を見れば、どれだけ苦しいか一目瞭然だ。

 

生活費見直し前の収支
収入支出
給料(手取り)35婚姻費用14万円
親の介護費用5万円
車のローン返済3万円
家賃12万円
光熱水道代3万円
通信費1万円
食費6万円
雑費2万円
保険代2万円
合計35万円合計48万円

 

 

これが理解できるか?
毎月13万円もの赤字だ。

 

 

なぜ、こんなことが起こっているか。
原因は、婚姻費用14万円だ。
毎月の手取りの40%が、婚姻費用として支払われているのだ。

 

 

それに、両親への仕送りも毎月5万円も欠かせない。
地元にいる両親は70歳を超えていて、介護費用がかかる。
両親の年金ではとても賄えないので俺が助けている。

 

 

赤字が毎月13万円だと、年間累計だと156万円赤字だ。
年間賞与の手取り30万円があるが、それでも126万円赤字だ。

 

 

年収600万円もらっていて、貯金ができない状態だ。
それどころか、完全な赤字状態だ。

 

 

どれだけ婚姻費用が負担となっているか。
毎月14万円の赤字は辛すぎる。
さすがに、精神衛生上良くない。

 

 

こうなったら、生活費を抜本的に見直そう。
節約の基本は、固定費の削減だ。

 

 

まず、家賃の安いところに引っ越そう。
よほど安い部屋に引っ越す必要がある。
職場からは遠いが家賃4万円のアパートに引っ越そう。

 

そうすれば、家賃低下で毎月8万円も改善できる。

 

港区のマンションから、郊外の木造アパートへの引っ越しだ。
通勤時間は30分で便利だったが、今後は1時間半かかるようになる。
だが、赤字解消が優先だ。

 

 

そして、車は売却しよう。
車が無くても普段の生活には影響ない。

 

近くの中古車屋に見せると『買取は50万円』と言われ、その場で売却契約した。
売却代金は、ローン残高返済に充てよう。

 

これで、車のローン返済が無くなり、毎月3万円も改善できる。

 

 

これでも毎月の赤い字は解消されない。
あと2万円改善しなければ。

 

 

食費、雑費を1万円ずつ削ろう。
それでやっと毎月の赤字解消だ。

 

生活費見直し後の収支
収入支出
給料(手取り)35婚姻費用14万円
親の介護費用5万円
家賃4万円
光熱水道代3万円
通信費1万円
食費5万円
雑費1万円
保険代2万円
合計35万円合計35万円

 

 

引っ越しに向けて、荷物をまとめだした。
妻とこどもの荷物はほとんど残ってない。
だが、ベッドのシーツの上には俺とは別の2種類の髪の毛が残されていた。

 

 

30〜40センチのやや茶色がかった髪。
これは、妻の髪の毛だろう。

 

 

5センチくらいの細くて弱々しい紙。
これは、子どもの髪の毛だろう。

 

 

捨ててしまおうか。
取っておこうか。

 

 

俺は悩んだ末に、料理用のプラスチックケースに入れて保存することにした。
寂しい時は、これを見て気持ちを落ちつかせよう。

 

 

ベッドには、かすかに妻と子どもの匂いが残っていた…。

 


 

引っ越しの日、引っ越し業者は部屋を見て驚いていた。
部屋の広さの割に、荷物が少なすぎる。
だが、状況を察したのか、淡々と運び出した。

 

 

引っ越しも荷ほどきも終え、一息ついた頃だった。
かなり狭くなった部屋を眺めていると、ふと妻の顔を思い出した。

 

 

妻は元気だろうか。
子どもも元気だろうか。

 

 

そうだ。
妻の生活状況はどうなのだろうか。

 

 

妻は、おそらく実家に子どもと共に帰っているのだろう。
実家にいると家賃はかからない。
光熱費なども親持ちだろう。

 

 

もしかしたら、食費も親が出している可能性がある。
ということは、生活費はほとんどかかっていない。

 

 

妻の父はまだ60歳手前で大手企業で働いている。
そのため十分な収入もある。
かなり余裕を持った暮らしをしている。

 

 

そう考えれば、妻は毎月14万円も必要ないだろう。
俺がこんなに苦しんでいるのに、余裕のある生活をしていることが想像できる。

 

 

だが、婚姻費用を止めるわけにはいかない。
支払いを止めると、給与の差し押さえされてしまう。

 

 

俺はこんなにひもじい生活をしているのに、妻は実家で悠々と暮らしている。
だがどうしようもない。

 

 

俺は、ひたすら婚姻費用を支払うマシーンなのか・・・。

 

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