STEP1!離婚への決意

相談事例

結婚が決まった時は、まさに幸せの絶頂だった。

 

この人とずっと一緒だ。
何年も何十年も一緒に暮らしていくんだ。
愛する人と一生一緒だなんて、なんて幸せなんだろう。

 

夫は、ますます仕事を頑張ろうと思った。
妻は、愛する夫のために全てを捧げようと思った。

 

まだまだ半人前の二人だが、二人で協力し合って幸せな家庭を築いていこう。
いつかは子供も授かって、世界で一番幸せな家庭を築いていこう。
もはや、幸せな将来しか想像できなかった。

 

だが、現実は違った。

 

最初は小さなきっかけだった。
ほとんど覚えてもいない様なことだった。
だが、いつの間にか無視できない程のヒビとなっていた。

 

どこかで、お互いが謝ればよかったのかもしれない。
どこかで、友人や親族を交えて仲直りすればよかったのかもしれない。

 

だが、もう遅かった。

 

気づいたときには、もう後戻りできないくらいの深い溝ができていた。
もう歩み寄れる余地の無いほど、二人の距離は離れてしまっていた。

 

もはや、一緒に暮らしていくことなんてできない。
結婚時に夢に見た将来は、跡形も無くなっていた。

 

そんなあなたは、
相手と別々に生きる道を考え始めている。

 

だが、不安でもある。

 

相手と別々になって生活していけるのか?
友人や親せきにはなんと言えば良いだろうか?
離婚したら子どもはどうなるのか?
養育費はいくら程になりそうか?

 

離婚したいという気持ちはある。
だが、不安がいっぱいだ。

 

離婚すべきかどうか悩む日が続いている。

 

 

離婚は人生の一大イベントです。

 

生活も人間関係も大きく変わります。

 

そのため、離婚を決意する前に考えておくべきことがあります。
それは、離婚後の生活です。

離婚は勢いで決断してはいけない

離婚はとても大変です。離婚したくても思い通りに離婚できるとは限りません。過去の離婚経験者の有名なセリフとして『離婚は結婚の3倍苦労する』というものがあります。

 

しかし、多くの人は離婚を考え出すと離婚することが目的となってしまいます。離婚後の事を考えず、離婚がゴールになってしまっているのです。

 

しかし、離婚はあなたの人生が大きく変わる瞬間でもあります。

 

離婚後は、生活が180度変わります。お金、子ども、住まい、人間関係など、今までの生活で当たり前だったものが大きく変わってしまいます。

 

そのため、離婚は勢いで決めることは決してオススメしません。

 

特に、離婚が目的になっている時は感情的になっている場合が多いです。
一方、本当に離婚したいならば、離婚後の生活についても考えようとしているはずです。

 

離婚した後に、こんなはずじゃなかったと思っても、元に戻ることはできません。
そのため、離婚を決断するには、離婚後を考えた上で切り出すべきです。

 

離婚を決意する前に考えるべき問題点は3つです。
それは、お金と子どもとあなたの心の声です。

 

【問題点@】お金について

離婚を考える上で、お金は非常に重要です。

 

男性の場合は、子どもが成人になるまで養育費の支払いが続きます。
女性の場合は、夫の給料無しで生活していかなければなりません。

 

では、多く人が考える離婚とお金の問題について考えてみます。

 

(男性用)養育費を支払っても生活が成り立つか?

子どもがいる場合、離婚後はどちらかの親が育てていくことになります。

 

ただ、子どもをめぐる争いが起こった場合、実際には母親が親権者になるパターンがほとんどです。

 

一方、男性は子どもと離れて暮らすことになっても、養育費を支払い続けなければならなりません。
離婚しても、男性は父親として子どもを養う義務があるのです。例え離婚原因が妻の不倫やDVであっても、子どものために養育費は支払わなければならないのです。

 

養育費の金額は、裁判所が公表している算定表で決めることになります。お互いの年収と子供の数・年齢を算定表に当てはめることで、具体的な金額が決まるのです。

 

養育費の支払い期間は、離婚成立時から子供が成人する20歳まで続きます。子どもが大学に進学した場合は卒業まで続きます。

 

あなた(父親)が離婚したいと考えている場合、子どもが成人するまで今後何年〜10数年に渡って養育費を支払い続けなければならないのです。

 

(女性用)夫の給料無しで生活できるか?

多くの家庭では、男性(夫)が一家の大黒柱となって生活費を稼いでいます。世の中が男女平等社会になってきて共働き家庭が増えてきているとは言え、現実的にほとんどの家庭では男性である夫の方が収入は多いです。

 

もし離婚すると、当然のことながら夫が稼いできていた収入は入ってこなくなります。そのため、女性は生活していくために自ら働かなければなりません。ただ、例え仕事を始めても、男性が稼いでいた収入を稼ぐのは非常に難しいため、女性は離婚すると生活レベルが下がることを覚悟しなければなりません。

 

結婚後も仕事をしていた場合

共働きの場合、女性は仕事をしているため離婚後も生活は安定です。
ただ、大黒柱である夫からの収入が途絶えるので、家賃・食費など生活レベルはどうしても見直さなければならないでしょう。

 

専業主婦の場合

専業主婦の場合、離婚は非常にハードルが高いです。収入減であった夫と別れるので、自ら働かなければなりません。

 

数年〜数十年もの間仕事をしていなかったにも関わらず、就職は簡単ではないかもしれません。
ただ、派遣社員やパート社員では、収入も低く、雇用も不安定です。
今後の生活を考えると、ぜひ正社員としての職を得たいところです。

 

専業主婦が離婚すると、新たに仕事始めて今までより忙しくなるにも関わらず、婚姻時よりも生活レベルは大きく下げなければならないのです。

 

養育費には頼れない!?

子どもがいる場合は、女性はシングルマザーとして子どもを育てていくことになります。その場合は、父親である元夫から養育費を受けとることができます。しかし、養育費に依存してしまうことは大変危険です。

 

離婚時に決めた養育費を、父親(元夫)が何年にも渡って支払い続けるとは限りません。実際、養育費を支払い支払うべき家庭のうち、実際に支払いをしているのはたった2割程度です。そういった養育費を支払っている人のうち、約%が3万円未満です。支払っている割合と、支払われている金額を考えると、いかに養育費に頼ることが危険か分かるでしょう。

 

※図

 

離婚する前の段階では、養育費に期待する気持ちは分かります。しかしこうした現実を見ると、養育費に頼り切った生活設計がいかに危険であるかは理解できるでしょう。養育費は、貰えればありがたい、といった程度に受け止めておくことが重要です。

 

【問題点A】子どもについて

離婚をする際、子どもへの影響も考えなければなりません。

 

子どもは両親と共に暮らすことで、父と母の両方から愛されていることを日々感じながら成長していきます。

 

しかし、離婚をすると、どちらか片方とは離れて暮らすことになります。多くの場合は母親が親権者となって子どもを養育するので、父親とは離れて暮らすになってしまいます。

 

そうなると、まだ子どもが物心つくころに、子どもながらに自分の家庭に疑問を持ち始めるのです。

 

なぜ、友達の家とは違って、僕の家はお父さんがいないのだろう。
運動会や授業参観の日は休みたい。だって、他の家とは違ってお父さんは来ないから。

 

子どもは非常に繊細です。
片親しかいないことに対して常に疑問を感じています。
なぜ、我が家には父親がいないのか。
父親は、自分の事をどう思っているのか。
毎日、心のどこかで考えています。

 

しかし、子どもはそのことは普段は口には出しません。
一緒に住む親の顔色を見て、口には出さないようにしているのです。

 

離婚すると、子どもへの影響は他にも出てきます。

 

今まで明るかったのに、急に心を閉ざしてしまうかもしれません。
片親がいないというだけで、いじめの対象になるかもしれません。

 

そんな子どもに対して、あなたはきちんとケアできるのか。
できるだけ子どもに辛い思いをさせない自信と覚悟はあるか。

 

対応を間違えれば、子どもの心に大きな傷を残してしまいます。
子どもの気持ちがどうなるかは、離婚をする前に十分考えるべきことです。

 

【問題点B】ほんとに離婚して良いのか!?

あなたが別れたいと思っている相手は、一度は一生を共にしようと誓い合った相手です。

 

もし、あなたが意地になっているだけなら、踏みとどまるべきです。
少しで話し合いの余地が残されていると感じるなら、もっと徹底的に話し合うべきです。

 

離婚をすると、普段の生活が全て変わります。

 

狭い部屋に引っ越すことになるかもしれません。
女性は、実家近くに引っ越すことになるかもしれません。

 

車や家具なども買い替える必要があるかもしれません。
生活費を考えて、かなりの節約生活を強いられるかもしれません。

 

職場も変わるかもしれません。
そうなると、これまでの人間関係も全て変わります。

 

離婚は人生を大きく変えます。

 

本当にそれでいいのでしょうか!?

 

相手とは、心の底から愛し合った仲のはずです。
あなたから「もう一度話し合おう」と声をかけてみてはどうでしょうか。

 

それでも離婚したい時は…

離婚を決意する前に、お金・子ども・あなたの心の声を考えるべきと話しました。

 

それでもあなたの離婚への意思が変わらないなら、離婚を目指すことになります。
ただし、決して勢いで離婚に進んではいけません。

 

もしあなたが感情に任せるままに相手に離婚を迫った場合、相手が離婚に応じてくれるでしょうか。
あなたの考えとは異なり、相手は離婚に応じてくれるとは限りません。
もし感情に任せるままに離婚を請求しても、相手は突き返してくるでしょう。
場合によっては、延々と離婚を拒否されて数年にも及ぶ泥沼離婚劇を繰り広げることにもなりかねません。

 

また、離婚するとなると財産を分け合うことになります。基本的に、婚姻期間中に増えた資産は、夫婦共通の財産と見なされます。どちらの名義であるかに関係なく婚姻期間中に増えた資産は夫婦共通の資産であり、離婚時には基本的には半分ずつの取り分があります。

 

もしあなたが何の準備をなく離婚を迫ると、相手は分けるべき資産をどこかへ隠してしまうかもしれません。また、『相手に渡すくらいなら』と考えて、お金を使い切ってしまう可能性もあります。

 

この時、相手名義の資産がどのくらいあるかをきちんと把握しておくと、例え相手が資産を隠したりしても正しい金額を請求することができます。また、自分名義に変えておくことができれば、相手は隠すことができなくなります。

 

離婚後、あなたは自分の生活をやりくりしていかなければなりません。万が一の病気に備えるためや将来必ず訪れる老後のためにも、お金が必要です。あなたの今後の生活のためにも、離婚時の財産分与ではできるだけ多くのお金を確保すべきです。その財産分与をできるだけ有利にするためには、事前の準備にかかっているのです。

 

離婚を切り出す前に準備をしよう

離婚を切り出したら、もう振り返ることはできません。
相手は徹底的に対抗してくるので、気を抜いた側が痛い目に合います。

 

そのため、決して中途半端な状態で離婚を切り出してはいけません。

 

できるだけ、スムーズに離婚するためには準備が必要です。
できるだけ、有利な条件で離婚するためにも準備が必要です。

 

離婚の決意ができたら、徹底的な準備をしてから切り出しましょう。

 

次は、離婚の準備です。